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2005年8月28日 (日)

第六回トータルアンチエイジングセミナー

   
Fi124_0e_1 シンガポール、パースと招待講演、企業訪問が続き、帰国した次の日、渋谷セルリアンタワーで行われた第六回トータルアンチエイジングセミナーの招待講演をしてきました。この学会は日本で最も大きなレーザー輸入業者であるJMECの主催で毎年行われるものです。僕は今年で三回目の招待講演になります。

今回は美容レーザー医療に初めて参入される先生が対象と言う事でしたので、この分野に門外漢の先生方に、なるべく分かりやすく講演したつもりです。

Fi124_1e_1 肌の老化は日光と乾燥によって起こります。二つの原因を排除すれば、理論的にはほとんどの肌の老化を防ぐことが出来るはずです。肌の老化には、表皮基底層のメラノサイトが活性化され、表皮に色がつく色彩的老化と、真皮のコラーゲンが破壊され、たるみやしわの原因になる形態的老化との2つに分かれます。クリニックに来る患者さんは、シミやソバカスなど、1つだけの症状でいらっしゃる場合が多いのですが、実際には肌全体の平均点が下がっていて老化するのです。

この場で私は、肌のメンテナンス療法というものを提示しました。今までの治療は、シミや毛穴、赤ら顔などの特定の症状を治療するものでした。レーザーによって一部の症状が改善しても、不思議なことに、全体としては若い顔にならないのです。右記のように総合的な肌の平均点を青から赤に底上げする治療が必要だと考えたのです。

Fi124_2e_1 昨年の第五回トータルアンチエイジングセミナーで、私はスタンフォードの教授であるパトリックビターJr医師と一緒に講演および、デモンストレーターをしました。彼はフォトフェイシャルを開発した医師として知られており、全米の医師を集めて月に二回、教育を行っている非常に著名な人物です。
夜のパーティーで彼と話していて、全く同意したのが、肌を定期的にレーザーなり光治療でメンテナンスすることで、肌の老化を抑えられるということ。彼のクリニックにも僕のクリニックにも、毎月欠かさずに通ってくる患者さんがいて、3年以上診ているのですが、肌の調子がすこぶるよく維持されている人がとても多いのです。一番分かりやすいのが、免許の写真です。3年なり、5年なり、切り替えには時間がかかると思いますが、前回より明らかに若返っていて、レーザーの効果を体感したと言ってくれる患者さんが多いのです。

パトリックビターJr医師と。自分がちょうど目をつぶりかけた写真でいやなのですが。

Fi124_3e_1_2 僕がメンテナンス治療の最高峰として紹介したのが、ギャラクシー(フォトファームRF)です。施術後にすぐにお化粧が出来る、ノンアブレイティブ(肌に傷をつけない)治療であり、施術直後の肌の張りは、誰もが驚くほどです。ギャラクシーは色素斑の治療器としてすでにスタンダードとなったオーロラ(IPL+RF)と、しわに効果のあるポラリス(ダイオードレーザー+RF)をあわせた機能を持ち合わせる光治療機器で本年発売された機械で、パトリックビター医師は、毎月行っている全米医師へのトレーニングに2002年4月よりフォトフェイシャルに変わり、オーロラを使用してきました。ところが、本年8月よりギャラクシー(フォトファームRF)を使用しつつあり、今後はギャラクシーがノンアブレイティブの治療器のスタンダードとなることが予想されます。皆さんも是非ご体験あれ。

Fi124_4e_1 もう1つ、肌のメンテナンス治療でよい点は、これから出てくる肌の症状を防ぐことが出来るということです。日本人のスキン Type はフィッツパトリック分類(皮膚の色で世界の人種を1-6に分けた分類。色の白い方から1)で3-4に属します。色の白めの日本人は、比較的若い次期からシミやソバカスに悩み始め、こじわ、そしてたるみに変化します。黒めの日本人は、毛穴の開きや大じわ、そしてたるみを気にします。メンテナンス治療をすることによって、これらの症状の出現を遅らせることができるのです。

その後、初めて機械を使う先生たちに、機種別の使用法の説明をしました。その一部を抜粋して紹介します。
Fi131_4e_2 ●シミソバカスの最新治療法

シミ・ソバカスのような色彩系の老化に対しては、レーザーやフォトフェイシャルのような光治療器が非常に有効です。

 肌を傷つけないメンテナンス療法では、第1選択はフォトファームRFつまりギャラクシーになります。前記したパトリックビター医師は全米の医師に対して行っているトレーニングに、2002年上旬までフォトフェイシャルを、そしてその後オーロラを使用してきましたが、本年よりオーロラの変わりにギャラクシーを使用しつつあります。ギャラクシーがこの分野において、確固たる地位を築くのは、近いと思います。

Fi131_1e_1 ●しわの最新治療法

しわの治療を行うためには、シミのある表皮よりも深い部分にエネルギーを与えなければなりません。光レーザー治療器は、最高でも1.3ミリメートル程度しか届きません。ですのでRF治療器が極めて有効といえます。

メンテナンス療法ではポラリス、ギャラクシーが第1選択になるでしょう。

 もしも5日間だけ肌が赤くなって良いのであれば、フラクセルは現状で最強の機械となります。5日間といっても、お化粧すれば肌の赤みは残りません。アジア人の肌では、フラクセルが色素沈着を起こすという報告がありますが、当院では、フラクセル製造元のリライアント社の株主でもある香港のヘンリーチャン医師らの提唱するミニフラクセルのパラメーターを採用しており、かつて色素沈着が起こったことはありません。

また、深いしわ(手で伸ばしてもあとが残ってしまうしわ)を完璧に伸ばそうとするなら、ヒューマンコラーゲンや、ヒアルロン酸が必要になります。当院では2種類のヒューマンコラーゲンと、6種類のヒアルロン酸を部位により使い分けています。

 
Fi131_2e ●タルミの最新治療法

 たるみを治療するためには、しわよりももっと深いところにエネルギーを伝えなければなりません。たるみを取るためには、筋膜に届く必要があるからです。

 それにはやはりサーマクールが最強の武器になります。サーマクールのデビュー初期には、ハイパワーでの全顔照射が推奨されてきました。翌年のレーザー学会では米国ルイス・エスパーザ医師により、新しい打ち方(アンカリング・メソッド法)が発表され、センセーショナルなトピックとなりました。現在はマルチプル・パス法やベクトル法という新たな照射方法が推奨されています。新しい方法で施術を受けた実際の患者さんの仕上がりを見てみると、明らかな違いが見られます。

Fi131_3e ●毛穴の最新治療法

レーザー光治療による毛穴の治療では、昨年まではマックスピールⅡが明らかにファーストチョイスでした。ところがフラクセルのデビュー後は、ダントツでフラクセルをお勧めしています。

 鼻の毛穴や、ほほの毛穴などは、フラクセルによって一皮むける様に肌が改善するのです。必要施術回数は人によって違いはありますが、1回でも目でわかる改善が見られます。

Fi131_4e_3 ●ニキビの最新治療法

ニキビはケミカルピーリングと化粧品による治療が安上がりでよいと思います。しかしながら、レーザー・光治療を追加することで、治療の速度を上げることが出来ます。

レーザーを追加するなら最近安価になってきたオーロラが良いと思います。うちのクリニックでもセット券を購入することで1回あたり30000円強で施術が出来ます。値段のわりに幅広い効果があるので、コストパフォーマンスは一番だと思います。

 そして、最近のトピックといえば、痛みの全くない青のLED(発光ダイオード)を使用したオムニラックスブルーです。LEDの穏やかな光がミトコンドリアに反応してお肌を内側から活性化。LEDの青い光でニキビの原因 アクネ菌を破壊します。ニキビ菌が産生するポルフィリンという物質が光に反応し、ニキビ菌を殺菌します。また、皮脂腺からの過剰な皮脂分泌を抑制するので、ニキビのできにくい肌に近づけ、テカリの予防にもなります。施術後はすぐにメイクをすることができます。
Fi132_0e_2 ●ニキビあとの最新治療法

ニキビあと(アクネスカー)はケミカルピーリングでもある程度は改善しますが、当然限界はあります。この学会ではエルビウムヤグレーザーとシルクピールがお勧めであると話をしたのですが、この後に出席した海外の学会の評判を聞くと、現段階で、ファーストチョイスはダントツでフラクセルでしょう。ニキビあとを治すのにフラクセル以上の機械は現状ないというのが共通認識になっています。
Fi132_1e ●スキンテクスチャーの最新治療法

 アブレイティブ治療(数日間はだが赤くなる)が可能なら、肌を入れ替えるフラクセルがファーストチョイスです。肌の表層をピーリングして、肌の中を活性化する効果があるマックスピールを月に一度、定期的に照射するのもお勧めです。

 ノンアブレイティブ治療を希望される方なら、ギャラクシー、オーロラ、オーロラプロなどのRF治療器を月に一度照射して、コラーゲン産生をする線維芽細胞を活性化するのが良いと思います。

Fi132_2e ●新しいレーザーの位置づけ

色彩的老化と、形態的老化を考えた場合、使用するレーザーはこのようになります。こう見ると、オーロラ、フラクセル、そしてオーロラ+ポラリスの作用を持ったギャラクシーの守備範囲が広いですね。

Fi132_3e トータルアンチエイジングセミナー時に開催された討論会。左端が僕です。

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