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2006年1月 6日 (金)

美しい写真 陰影礼賛

お正月に昔の写真ファイルを探していたらこんな映像が出てきました。人工衛星で撮った地球の夜景の写真でしょうが、ため息が出るように、すばらしく美しいですね。

Fi275_0e 日本とアメリカ、そしてヨーロッパが明るいのはよく分かるのですが、インドと中国の明るさが目立っていますね。確か2001年ぐらいのファイルですので、今はもっと変わっているのでしょう。

私達は光が部屋全体を照らす生活をなんの疑問もなく送っていますが、これは言い換えれば、私達がいつのまにか闇をなくし、奥行きをなくしたということなのだと思います。確かに光は便利な現代文明の一面ですが、光を照らすことによって見えなくなったものが数多くあるのです。
僕が高校生の時に全巻を読破した作家は、三島由紀夫と谷崎潤一郎でした。谷崎に嵌ったきっかけは、その著作である「陰影礼賛」でした。何と表現力のある、そして美しい日本語を使う人なんだ感動した覚えがあります。とにかく無駄な句読点が一切ない。
谷崎は陰影礼賛の中で、日本の「光と影」、特に「薄暗い」という光の状態のすばらしさを多く語っています。「日本の漆器の美しさは、そういうぼんやりした薄明かりの中に置いてこそ、初めて本当に発揮される」。「大きな建物の、奥の奥の部屋へ行くと、もう全く光の届かなくなった暗がりの中にある金襖や金屏風が、幾間を隔てた遠い遠い庭の明かりの穂先を捉えて、ぼうっと夢のように照り返しているのを見たことはないか」。「薄暗い空間では金箔は金と見えずに、ほのかな光を受けて闇の中に浮かんで見える壁として認識される」。谷崎は後期作品の耽美嗜好のなかで、異常に女性の白い足(の特に刺青)に執着をしましたが、考えてみると、女性の白い足の刺青も特に、陰影の下でこそ映えるものなのかもしれません。

古来より日本には、「夜目、遠目、傘の内」「色の白いは七難隠す」といった美人についての言葉がありますが、現在の蛍光灯の光の下では、女性の肌が実年齢よりも、より老いて見えることがあります。地下鉄の中で窓ガラスに映る自分の姿に愕然とした経験はありませんか?
しかしながら、現在医学の利器のおかげで、しわやたるみなど肌の凹凸である形態的老化を治療する治療器や、シミやクマなどの色彩的老化、さらには地の肌の色を白くする治療器などが開発されてきています。僕の企画したクリニックでは、どんな照明の下でも女性が美しく見えるよう、肌の平均点を上げるための「肌のメンテナンス療法」をベースに治療メニューを組んでいます。
 

また、光と影によって生み出される空間を大切に考え、照明や家具の配置に配慮して内装設計したつもりですが、このたび商店建築という建築の専門の雑誌に Fi275_1e http://book.japandesign.ne.jp/magazine/shoten-k/0601/
特集を組んでいただくことが出来ました。とても嬉しかったです。
皆様も一度クリニックを見学にいらしてください。

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