« 日本においてベンチャービジネスが育ちにくい理由 | トップページ | フラクセル »

2006年1月16日 (月)

肝斑の患者さん

女性の肌のいわゆるシミは、「老人性色素斑」、「反応性色素沈着症」、「雀卵斑(そばかす)」そして「肝斑」に分けられます。そのうち、最後の肝斑のみが教科書的にはレーザー治療が禁忌であると言われてきました。

肝斑は両目の下からほほ骨の上に左右対称にできる薄いシミです。このシミは女性ホルモンの影響で起こるといわれており、35-45歳ぐらいの女性としてもっとも活発に働くときに目の下に浮いてくるシミです。レーザー治療に抵抗するばかりか、悪化させてしまうのです。
今まではトランサミンやシナールなどの、内服薬を使用してもらうか、オバジ化粧品のように外用薬を使用して薄くするという方法しかありませんでした。しかしこの治療にも、2ヶ月以上の時間がかかります。

 私は2004年3月の米国レーザー学会でこの肝斑をマックスピールというレーザーを用いて治療する新しい方法を発表をしました。そのきっかけは面白いことに、ある雑誌社の取材でした。体験に来た患者さんが、”このシミを取って”といったシミがたまたま肝斑だったのです。

 「いやー、申し訳ないけれど、このシミだけはレーザーでは取れないんですよ。」と説明すると、雑誌社の人に「そこを何とか」と頼まれました。しかも施術後の写真を撮り終える期限は2週間しかないのです。正直、困りました。

 僕は数年前に読んだ、カーボンを使用したレーザーピールという方法で肝斑を治療したという英語の論文を思い出して、その応用をマックスピールを用いて行ってみたのです。内服薬と外用薬を当然使用し、マックスピールと赤色LEDのオムニラックスを1週間おきに、併用したのです。

 しかしこれがよく効きました。2週間後には体験の患者さんのシミが殆ど見えなくなってしまったのです。まさに驚きの結果でした。その後、正式にデータをとって、学会に備えました。こうしたふとした思い付きによって、日々医学は進歩するのだなと感動した覚えがあります。

 去年の春の米国レーザー学会ではフラクセルであれば肝斑を治療できるということがFDA(アメリカ食品薬品衛生局)で認可されました。今はフラクセルで治療するのが 肝斑治療のfirst choice であると思いますが、施術後にダウンタイムがないという点では、マックスピールを使用した方法の方が優れていると思います。

 肝斑治療のご希望がありましたら、ぜひともクリニックにカウンセリングにいらして下さい。ご相談に乗ることができると思います。

|

« 日本においてベンチャービジネスが育ちにくい理由 | トップページ | フラクセル »

医療」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/153009/3354271

この記事へのトラックバック一覧です: 肝斑の患者さん:

« 日本においてベンチャービジネスが育ちにくい理由 | トップページ | フラクセル »