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2006年5月22日 (月)

医者の履歴書

Fi766_0e 僕は医師免許を取得してまず麻酔科を選択しました。多くの友人には僕が性格的にも必ず外科に行くだろうと思われていたらしく、驚かれたものです。


麻酔科の選択は臨床面と研究面の二つから考えました。

臨床面では、手術室の中で麻酔科は、心電図を見たり、呼吸管理をしたりと、内科の仕事を行います。反対に手術室の外では、外科やERのような救急の仕事も担当できる。他の科に比べて、技術を習得することが早いため、得意分野を持った上で、他科に転科がしやすく、人間の全身を診ることの出来る数少ない科なのです。

若い医者はいろいろな病院にアルバイトにいくことになるのですが、僕はわざわざ他の科の外来も進んで経験して勉強しました。内科、外科、皮膚科、耳鼻科、精神科、眼科、放射線科、小児科、救急部。行かなかったのは脳外科と、産婦人科ぐらいでしょうか。

また研究面では、麻酔科は痛みの専門です。病気は何がいやかって、痛いことがいやですよね。その痛みをとる研究をしたかったのです。


麻酔の勉強はわき目もふれず、一処懸命やりました。大学病院の初期研修の後、医局人事で東京都老人医療センターという世界的にも稀な、400床以上の病棟を持つ、都立の高齢者専門病院に3年間配属され、合併症の多い難しい患者の麻酔を多く担当しました。在任中には病院にペインクリニック外来という痛み治療専門の外来も立ち上げました。麻酔科の専門医と、ベインクリニックの認定医もここで取得しました。


横には東京都老人研究所という研究施設もあり、自律神経の研究もそこで行うことが出来ました。この病院にいた時は、日本老年医学会会員となり、いわば、すでに病気になってしまった高齢者のみを診ていたのですが、病気にならないためにはどうすればよいのか、今だったらアンチエイジング医療なのでしょうが、それを考える場を与えてくれました。


いわゆる特別介護老人ホームも併設されており、そこでも笑顔の素敵な魅力的なおばあさんを殴り合って取り合うおじいさんも目撃しました(笑)。幾つになっても人間には本能があることをある意味喜ばしく感じ、見た目の若さは人生の中では、いつまでたっても想像以上に重要なことだということも知りました。


この病院を、大学院に進学するために退職して、大学院在学中に六本木に最初のレーザーのクリニックを開き、勉強のため日本の形成外科学会と、アメリカのレーザー学会の会員にもなりました。アメリカでレーザーについて学会発表をしているうちに、アジアやヨーロッパの国々から講演に呼ばれるようにもなり、これが縁になって、フランスのメソセラピーの認定医の資格を取ったり、今のようなアカデミックな最新レーザー医療や、世界のナチュラルセラピーを日本に紹介するメディカルスパという形態のクリニックをニューオータニの中に作ることになったわけです。


高齢者専門の病院にいたことは、今のアンチエイジングの仕事をするために、大切な経験だったのでしょうね。

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