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2006年6月21日 (水)

匂いでガンを見つける犬

Fi902_0e 嗅覚、つまりにおいを嗅ぐ能力というのは、原始脳しか持たない動物のにおいても存在する感覚で、味覚などに比べると格段に多くのレセプターが存在するのです。


 嗅神経の受容体は20000以上、味覚の受容体が甘酸苦塩ぐらいしかないのと比較すると、その複雑さがわかりますよね。


これら嗅覚の作用を利用してリラクゼーションに用いているのがアロマセラピーなので、当然効能があることがお分かりいただけると思います。


以前に”芸能界格付けランキング”というテレビ番組があって、自称一流芸能人が超一流と普通の食材やワインなどを食べ比べる番組があったのですが、覚えていますか?僕はあの番組が好きで良く見ていたのです(笑)。


高級ワインの時など、テイスティングして飲んでいる芸能人より、未成年でお酒が飲めないので、においだけで判断した娘の方が、正確な判断をしたりしました。考えてみれば人間でも味覚より嗅覚のがはるかに発達していますから、当然のことなのです。


目隠しをされてしまって食材を食べさせられると、味覚だけで判断するのは本当に難しいようで、食事の時には、いかに嗅覚と視覚に助けられているのか良く分かりました。確かに風邪で鼻が詰まっていると、高級料理も全くおいしくありませんよね。


1989年4月1日号の医学臨床雑誌のLancetに掲載された「Sniffer dog for the clinic?」という記事は大変面白いものでした。

Church J, Williams H. Another sniffer dog for the clinic? Lancet 2001; 358: 930. 

ある飼い犬が、飼い主のある特定のホクロをなぜかいつも臭いを嗅いだり、時には噛み切ろうとしたりするのです。でも、他のホクロには全く興味を示しません。気になった飼い主が、皮膚科医に診せに行ったところ、一見普通のホクロが、悪性黒色腫という超悪性の腫瘍だったのです。


この記事を見たフロリダ州のアメリカ人医師が、警察犬の調教師とある犬を訓練したら、悪性黒色腫の検体をほぼ100%で嗅ぎ分けたとか。


嗅覚とはすごいものですね。

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