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2007年6月15日 (金)

顕微鏡の神秘

001_3 クリニックFの院長室には一台の顕微鏡があります。実は顕微鏡は、僕を科学の世界に引き込んだ、きっかけの光学器機です。

僕は藤沢と鎌倉で育ちました。祖父母の家が由比ガ浜にあり、特に祖母は僕が初孫だったのもあって、本当にかわいがってもらいました。

その祖母が僕が小学校2年生になった時に、「二年生になったから、顕微鏡を買ってあげようね。」といって、鎌倉のデパートまで連れて行ってくれたのです。僕は顕微鏡というものが一体どんなものなのか全く知らなかったし見たこともなかったのですが、分からないながらもその名前にわくわくし、「何を買ってくれるんだろう??」と、デパートまでついていった記憶があります。

確か1980円という当時としては高額のプレゼントだったと思うのですが、その後、僕は身の周りの自然のものを顕微鏡で眺めて、スケッチをするという、ミクロの世界に魅了され、はまってしまいました。顕微鏡熱は小学校の高学年になるまで続きました。医師だった母方の祖父の家に遊びに行き、病理の顕微鏡スライドを見せてもらったり、顕微鏡を使った研究職についていた叔父の研究所を見学させてもらったり、いっぱしの研究者気取りで毎日顕微鏡に向かっていたものです。

今思うと、不思議ですね。でも、物事に集中する性質は子供のころからあったのでしょう。今レーザー機器のおたく?マニア?になっている自分を見ると、三つ子の魂百までと言いますが、不思議に思います。

医師になる遠因を作ってくれた祖母は83の時に大腸がんの手術を受けなければならなくなりました。その時手術部にいた僕は、祖母を東京の病院に連れ出して、信頼できる医師に手術をお願いし(教授や准教授が手術がうまいわけではないのです)当時麻酔科にいた僕が麻酔を担当し、最高の環境で手術ができるようにアレンジしました。祖母は90歳を超えて、今だに健在ですが、少しでも恩返しができたとうれしく思いました。

今回備品として購入したのですが、顕微鏡を見ると、研究者として初心に戻る気がしますよ。

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