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2007年9月

2007年9月30日 (日)

古代インカ都市クスコ

Machi0  「わざわざアルゼンチンまで行くのなら、途中ペルーにも寄っていきなさい」と知人や患者さんからの薦めもあり、アメリカ・ヒューストンで一度飛行機を降りた後は、まずペルーに入りました。

ペルーの首都リマに着くには、日本からヒューストン経由で最短でも36時間以上かかります。さらにそこから1000km離れたクスコに飛行機で移動。日本を出発して実に3日後にようやくクスコに着きました。クスコはあのインカ帝国の首都であった街です。この写真はクスコの中心地アルマス広場です。

 Ishi クスコの街中にはインカ時代の石組みがそのまま残っています。「カミソリ一枚すら入らない」と言われている緻密な石組み。街を歩いていたら、こんな石が組み込まれた石組みがありました。角を数えてみると、14角ですよ。鉄器のないインカ帝国で、どうやって作ったのでしょうか?

16世紀にインカを征服したCusukoスペインは、残ったインカの石組みの土台の上にスペイン風建築物を建てました。クスコで大地震があった際に、土台の石組みはひずみ1つ起こさなかったそうですが、スペインの住居はもろくも崩れ去ったそうです。インカ時代の技術の高さを肌で感じました。

Inka1

写真はサクサイワマンという遺跡です。クスコの高度は3400mですが、この遺跡は4000m近くのところにあります。

Teふと手を見ると手先がこんなに真っ青になっています。標高1000m以下のところから2500m以上の高地に48時間以内の短時間に到達した場合、三人のうち、二人が高山病になると言われているのです。 次第に耳鳴りや頭痛、倦怠感を感じてきました。高山病には初めてかかりましたが、きついですね。

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2007年9月29日 (土)

世界皮膚科学会inアルゼンチン

Esld 南米のアルゼンチンで開催された世界皮膚科学会、それに併設されたヨーロッパレーザー皮膚学会(ESLD)に参加してきました。

国際学会周遊記を書き始めて、5大陸目の上陸となります。

Wcd

世界皮膚科学会は今年で21回目。4年に1度どこかの国で開催があるのですが、まさか南米に自分が行くことになるとは思いもしませんでした。

日本からアルゼンチンまで出掛けて行く医者なんて僕しかいないんじゃないか? しかも日本から一体現地に着くまで何時間かかるんだろう? と一抹の不安が・・・。

でも「4年に一度の世界皮膚科学会」「レーザー皮膚科学会」と聞いて、レーザーおたくを自認している僕が行かないわけにはいきません。

今回併設されたヨーロッパレーザー皮膚学会は、スイスのジュネーブのレーザー皮膚科のMaurice ADATTOが会長です。僕はちょうど二年前にシンガポールに招待講演で呼ばれたときに、Mauriceと一緒に講演した覚えがあります。

南米に行くなんて、一生に1度あるかどうかです。以前より訪問したかったペルーにも立ち寄りました。少しずつブログでアップしてゆきますね。

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2007年9月27日 (木)

骨格矯正?

美容院やサロンで「骨格矯正」や「頭蓋矯正」というメニューがあると、スタッフから聞きました。今流行っているヘッドスパのメニューとして人気があるのだそうです。「頭皮から顔を引き上げ」、「小顔」効果があるのだとか。

「骨格」や「頭蓋」を「矯正」する?? 医者の視点からすれば、言葉の意味からして???ですが、きっと女性からすると魅力的なメニューに見えるのでしょうね。日本語のマジックです。

僕はスパやサロン関係者の方とお会いすることも多いので、お話しするときにクリニックとはまた違う情報を教えて頂くこともあって非常に勉強になります。最近ではサロンで「マッサージ」という言葉を使うことが法律に反するということで、「トリートメント」や「ケア」という言葉に置き換えてメニューを作るそうですね。問題の根本が解決していないような気もしますが、これは日本に限ったことではないようです。ヨーロッパでもこうした動きはあって、

「“マッサージ”が使えないのであれば“STIMULATION”(刺激)を使おう」

ということになったりするそうですよ。これではあまり意味がないですよね。

ところで冒頭に触れたヘッドスパですが、クリニックFでもレーザー照射前に御希望のある方にはオプションで御案内しています。レーザーを照射する前というのは、多かれ少なかれ患者さんも緊張するものですが、頭皮を刺激することでリラックスにもつながるようです。医学的な根拠がどうであれ実際顔もすっきりしますしね。僕も疲れが溜まっているときは、スタッフにお願いしています(笑)。

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2007年9月25日 (火)

首のシワに効くレーザー

連休の日曜日は大阪のセミナーにスピーカーとしてお声を掛けていただき、日帰りで行ってきました。僕は高いところとか飛行機が好きなので(子供っぽいですかね)、今回も羽田から行ったのですが、大阪はやはり新幹線を使う方が便利かな・・・と思いましたね(苦笑)。

今回はドクター向けのセミナーで、アファームマルチプレックスについて話をしてきました。実はこのレーザー、毛穴の改善やたるみの改善などいくつもの優れた特徴に加え、首のシワに非常に効果的なことが最近わかっています。

首や手、デコルテといった箇所は顔と代謝が異なるため、レーザーがいくら進化しても非常にアプローチが難しいのですが、これは朗報ですよね。

しかし今回もつくづく思ったのですが、僕はやっぱりレーザー(機械)が好きです(笑)。機械の説明をして、その操作を極めることが好きなんですよね。

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2007年9月24日 (月)

ミュージカル 「ウィキッド」

Photo 実は僕の「隠れ娯楽」はミュージカル観賞です。

日本で観るのも好きですし、毎回学会でNYやLASに行ったときは、学会の会期中にいけるミュージカルを探します。今までも「オペラ座の怪人」や「ライオンキング」、「マンマミーア」などを本場で観て来ました。

東京でも時間があると観に行きます。「レ・ミゼラブル」や「シカゴ」など、何度観ても楽しいですよね。

先日は、今年の6月から汐留の劇団四季でやっている『ウィキッド』を観て来ました。ずっと観たかったんですよ。

『ウィキッド』(Wicked) はブロードウェイで大人気を博したミュージカルです。2003年10月30日ガーシュイン劇場で初演を迎え、ブロードウェイのほかにシカゴ、ロンドン、ロサンジェルス、オーストラリアで現在も上演されている名作です。

「オズの魔法使い」は、誰もが知っている物語ですよね。僕はジュディ・ガーランド主演のものをDVDで観て、非常に感動した覚えがあります。モノクロから一気に鮮やかなカラーへと変わるそのコントラストは、ストーリー展開ともに見事で、

「アメリカ映画ってすごいよなあ」

と、しみじみ思った覚えがあります。きっと多くの映画監督がこれに影響を受けたのではないでしょうか。

御存じない方の為にストーリーをここで簡単に書いておくと、アメリカカンザス州に暮らす少女ドロシー(Dorothy)は竜巻に家ごと巻き込まれて、飼い犬のトトと共に不思議な「オズの国(Land of Oz)」へと飛ばされてしまいます。途中で知識の無いカカシ・心の無いブリキの木こり・臆病なライオンと出会い、それぞれの願いを叶えてもらうため「エメラルドの都(Emerald City)」にいるという大魔法使いの「オズ」(Wizard of Oz)に会いに行くのです。

でもオズに会ってもその願いは叶えられません。願いはそれぞれの、心の中の「気付き」によって叶えられるということに皆が気付いて物語は終わるのです。

『ウィキッド』は、この「オズの魔法使い」の中に出てくる西の悪い魔女エルファバと南の良い魔女グリンダとの間の知られざる友情を描いた作品なのですが、実は2人は心の通った親友で、お互いを思いやりながら、南の“良い”魔女グリンダと西の“悪い”魔女エルファバを「オズの魔法使い」の中で運命に導かれて役を演じてゆき、それぞれ本音とは別々の道を歩んでゆくのです。本音と建前と言うのは日本独自の文化かと思っていましたが、西洋にも存在するのですね。

音響がちょっとつらかったのですが、舞台セッティングは非常に素晴らしく、見て楽しめました。お勧めです。アメリカでも観たくなりましたよ。もしも観られる場合には、「オズの魔法使い」を読んでから出かけてくださいね。

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2007年9月22日 (土)

レーザーと化粧品の関係

昨日はクリニックFにてレーザー会社と化粧品原料会社、化粧品制作会社の方と僕・・・といった、ちょっと珍しいメンバーで、ある化粧品の素材についての打ち合わせがありました。

一部のレーザーは例外となりますが、レーザーを照射したときに、打つだけで患者さんをお帰しするのか、それともレーザーを打った後特定の原料が入った化粧品を使って、きちんとスキンケアを仕上げてからお帰しするのかで、まったく照射後の効果が異なります。

もちろんこれは日々のスキンケアにも同じことが言えます。決して安価とは言えないレーザー治療を行う上で、その効果を最大限に引き出すためには、照射後のホームケアに使う化粧品をきちんと「選ぶ」ことが必要となるわけです。

今回は、従来よりもさらに高い効果を求めるための化粧品原料についてあれこれとおもしろい話をし、研究の企画を作ることができました。

元々8月のお盆休みでクリニックを閉めた時に、クリニックFの「あるレーザー」を大学の研究室に持ち込み、肌に打ち込んだ時に発生する活性酸素の種類をESR ( electron spin resonance) -Spin trap法という方法で測定する実験をしたのですが、その実験結果が今回上がってきました。

ESR法とは皮下に照射したときに発生するフリーラジカルが、どの種類であるのか直接検出できるシステムです。

もともと化粧品原料の特色や効果を確認するために行った実験でしたが、結果は非常に興味深いものでした。僕たちは5種類のフリーラジカルの測定を行いましたが、その中でも特殊なラジカルだけが上昇したのです。(まだ学会発表前なので内容は秘密です)

この結果は、レーザーが従来提唱されてきた赤外線レーザーによる水の分子運動(熱エネルギー)の増加による組織破壊とは別のメカニズム(活性酸素誘導)により細胞変性を誘導し、肌を作り変えている可能性を示唆するもので、もしかしたら40年間レーザーの効果と考えられていたロックスアンダソンの選択的光融解理論に付随すべき、新しい解釈が新たにできるかもしれません。

この結果は、来年フロリダで行われる米国レーザー学会ASLMSか、パリで行われるヨーロッパ皮膚科学会(EADV)に発表する予定です。

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2007年9月19日 (水)

シネロン社CEOの来院

Photo 今日はオーロラ、ポラリス、ギャラクシー、リファームST、e-light、e-maxなど数々のレーザーの名機を販売してきたイスラエルシネロン社のCEOであるDoron Gerstelが来日したので、会食に行ってきました。

僕がシネロン社のオーロラ(現e-lightSR)という、シミを取り、肌を白くする機械に出会ったのは2002年のことでした。

おそらく日本で最初に輸入されたオーロラの1つを、当時僕が経営していた六本木のクリニックで購入したのです。

当時ELOSという電流(RF)と光(IPL)を相互利用した全く新しい技術を開発し、かさぶたを作ることなく、しかも痛みなく、シミやたるみをとる技術は、美肌業界に画期的な変化をもたらしたと記憶しています。

今思えば、いわば「メスの一種」というカテゴリーで認識されていたレーザーの技術を、それまでの1000倍以上の効力を持つ「強力な美顔器」というカテゴリーに変えたのが、この機械の発明だったのです。

開発から5年たった2007年でも、クリニックFで一番リピート率の高い施術はいまだオーロラ(現e-lightSR)です。アジア人の肌にとって、いかにこの技術が優れていたかの証明だと思います。ドロンとは今後の日本のレーザーのマーケットについて話し合いました。

閑話休題

皆さんは世界三大レーザー産地をご存知ですか?

1つはロックスアンダーソン率いるハーバード大学とウェルマン研究所のあるボストンです。アファームやエリートで有名なサイノシュア社をはじめ、多くのレーザー会社がボストンにあります。

もう1つはスタンフォード大学や、ベックマン研究所のあるカリフォルニアです。カリフォルニア州のシリコンバレーには、サーマクールを作るサーメージ社、フラクセルを作るリライアント社、ライムライトやタイタンを作るキュテラ社などがあります。

そして最後の三つ目、もう1つのレーザーの産地は意外かもしれませんがイスラエルなのです。

イスラエルは軍事大国ですので、レーザー発振器の技術が優れていて、今までも非常に優れたレーザー機器を開発してきました。中でもIPL(フォトフェイシャル)を初めて開発したシモン=エックハウス博士率いるシネロンは、世界各地に多くの直営の支店と52の輸入販売業者を持つ大きな企業として知られています。

会食後に、是非クリニックFを訪問したいと言ってもらえたので、夜の10時過ぎでしたがクリニックFを案内しました。細部にこだわった素敵なクリニックだと言ってもらえましたよ。

自分がクリニックを創る時にこだわった、些細な点に気づいてもらうのは、本当に嬉しいことだと思いました。

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2007年9月16日 (日)

感触的老化

「皮膚の老化を考えるとき、シミやくすみなどの“色彩的老化”とたるみやシワなどの“形状的老化”この2方向に対してアプローチが必要である」と、僕は学会に呼ばれるたびに話してきました。

しかし、今は第3の老化ファクター=「感触的老化」に対するニーズが高まっていることを日々の診療から感じています。

Photo 「感触的老化」とは、女性にわかりやすい言葉で言うと「キメや弾力」ということになりますね。英語では「キメ」を指す「テクスチャー」という言葉をよく使います。

シミやくすみがいくら改善されて白くなっても、たるみやシワがいくら改善されても、プチ整形あるいは美容整形手術で顔の形態をいくら変えても、肌自体が「弾力や瑞々しさ」を感じさせるものでないと若さを出すのにも限界があることに、美容IQの高い人たちが気付き始めた証なのでしょうね。

フラクセルⅡやアファーム・マルチプレックス、パールといった「キメを整える」「毛穴レス」のための新世代のレーザーの登場は、まさにこの時代、そしてマーケットのニーズに非常に合っていると言えます。

ただしこの「感触的老化」を真の意味で改善させるためには、皮膚の内側をまず鍛える必要があります。僕はよく、感触的老化の治療は、「ゆで卵の薄皮を剥く作業」だと表現しています。

先にほかのレーザーを利用して、シミやくすみを抜き、たるみやシワを改善させ、ゆで卵をいわば”真っ白でプリプリ”にした後に、薄皮をむくととても手触りのよい瑞々しい肌になるというわけです。

レーザーも使い方次第ですね。

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2007年9月15日 (土)

一家に10台のスタインウェイ

Photo 全米ビルボード・クラシックチャートにおいて10週連続第1位に輝いた5人兄妹のピアノ・アンサンブル「THE 5 BROWNS」が来日したので、診察終了後電車に飛び乗って聴きにいってきました。

ヒューストン出身のデザレー、デオンドラ、グレゴリー、メロディー、ライアンの5人兄妹は、全員がニューヨークの名門ジュリアード音楽院出身。その5人がスタインウェイのピアノを“5台並べて”繰り広げるアンサンブルは、なかなか見ることの出来ない光景でした。

演奏に使われているスタインウェイ(Steinway & Sons)は、ベヒシュタイン、ベーゼンドルファーと並んで、ピアノ製造会社の御三家の一つです。 ニューヨークとドイツのハンブルクに生産拠点を持つスタインウェイは、今でも多くの演奏家に愛される、いわば世界で最も有名なピアノであると言えますね。公式WEBがとてもセンスがいいので良かったら覗いてみてください。

公演中に観客からの5人への質問コーナーがありました。

「皆さんどのように練習されているのですか?」

という質問に対し

「5人それぞれが自分の部屋にスタインウェイを置いて独自に練習しています。また、地下のスタジオにはレコーディング用に5台のスタインウェイが並んでいます。」

と答えていました。ひとつの屋根の下に10台のスタインウェイですよ。プロですから当然のことかもしれませんが、これにはびっくりしました。

コンサートは、アメリカらしいウィットとショウマンシップ溢れる進行で、演奏終了後には5人揃って握手会に応じファンは非常に喜んでいました。演奏の方は、5台のスタインウェイで演奏された「パガニーニの主題による狂詩曲の第18番」、そしてストラビンスキーの「ファイアーバード(火の鳥)」など、今まで聴いたこともない新しい解釈も入っていて非常に興味深く、また素晴らしかったですよ。

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2007年9月14日 (金)

レーシック(LASIK)治療

Eye 最近レーシック(LASIK)について患者さんから質問を受けることが増えました。僕は眼科医ではありませんが、レーザー専門医としてある程度の知識はありますので、そこから出来る範囲でお話しています。

レーシック治療に使用するエキシマレーザーは希ガスやハロゲンなどの混合ガスを用いた紫外線領域の波長を持つレーザーです。希ガスにはアルゴン、クリプトン、キセノンが、ハロゲンはフッ素や塩素が使用されます。代表的な発振波長はArF(193nm)、KrF(248nm)、XeCl(308nm)、XeF(353nm)、といったかんじになります。

エキシマレーザーは産業用に開発されていましたが、組織に熱変性を起こすことなく分子レベルで切削というか、分解して蒸散できるという特徴により、医療用に利用されるようになりました。このエキシマレーザーは皮膚科領域でも、白斑症や尋常性乾癬の治療に使用されています。

Tech1  レーシック手術では数ミクロン単位の誤差も修正しなければならないので、現在のエキシマレーザーの技術は光学、工学的には、これらの治療法をクリアするぐらいに技術力が上がったと言うことになります。また、角膜の外膜(外側)は痛みを感じるのですが、レーシックはフラップ(蓋)を作って内層をレーザー照射しますので、ほとんど痛みのない施術が出来るのです。すばらしい進化ですね。

 世界の眼科専門医の間では、レーシックはいまだ賛否両論あるようです。僕は専門家ではないので明言は避けますが、反対する先生方の意見を集約すると、術式は替われど30年先の角膜の状態は誰にも予想がつかないということのようです。実際に30年前にレーシックを施術した人がいないわけですから。

 実は以前、レーシック手術を薦められたことがあります。本気で施術を考えたことがあるのですが、結局やめてしまいました。僕はメガネをかけることが多いのですが、裸眼視力は両目とも0.3ぐらい。屈折率で言うと-2.0Dぐらいなのです。理論的にはこの程度の軽度近視ですと、老視が入ったときにも近くに焦点があうので、本も裸眼で読めるのです。近くを取るか、遠くを取るか。生活習慣によっても変わりそうですね。

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2007年9月12日 (水)

音痴と空間把握能力の関係

Neuro0707_homecover 毎月VISAカードの会員誌を楽しみにしています。今日も読んでいて、東大薬学部の池谷裕二准教授のコラムで「音楽脳」について、素晴らしく面白い記事を見つけました。ネイチャー神経科学の2007年7月号の記事について書かれたコラムだったので、自分でも探して読んでみました。

以下池谷先生のコラムとネイチャーの記事を合わせて御紹介させていただきます。

音痴(Amusia)とは、メロディーや音程の認識が苦手な症状で、人口の4%が有するが、耳などの感覚器の機能不全が原因と、簡単に説明できるものではないのです。つまり、耳は正常に機能しているし、大脳皮質の聴覚野の活動に異常が見られるわけではありません。

これは音楽ではなく言葉に置き換えて考えるとわかりやすいそうで、たとえば日本語でも「明日いらっしゃるんですね」という文章を、「明日いらっしゃるんですね?」と同じ文章を疑問符で使った場合と疑問符がつかない場合では、この「ね」の文字の音程の差だけで、われわれはすべての文脈を認識するわけですが、音痴の人でも、この音程差は間違いなく認識して、意味を理解できる。ですから、耳の感覚器に異常があるわけではない、というわけです。

ニュージーランドのビルキー博士らの研究によると、音楽家と、いわゆる音痴な人を比較すると、空間把握能力に相関性があるというのです。空間把握能力は、立体図形を頭の中で回転させた図を思い浮かべるという、簡単な試験で確かめられます。モニターに出てきた図を立体的に回転させて、その図形が別のどの図形と一致するかという、IQテストでも行なう試験です。

一般的に女性より、男性の方が空間把握能力は高いと言われています。確かに地図を見たり、車を縦列駐車をするなんて、男性が得意ですよね。この論文では、その事実を裏付けるように、ビルキー博士は実は女性の方が音痴が多いと考察しています。

音程はピッチで表わしますし、音程を表わす楽譜は等高線のようにも見えます。実は僕も絶対音感を持っているのですが、自分も設計図から出来上がりを予想するような、空間把握能力は決して低くはないのでは? と思っていました。

脳の同じ場所で空間把握能力と音程把握能力が機能している可能性があるなんて、不思議ですよね。

逆に、建築家の方は、音痴があまりいないのでしょうか? 今度建築士の友達に聞いてみようと思いました(笑)。

David K Bilkey博士のアブストラクトの原文を引用しますので、ご興味のある方はお読みください。また、VISAカードの会員の方、池谷先生のコラムもぜひ読んでみてください。僕は池谷先生の著作にも興味がわき、取り寄せようかこれから検索します。

Amusia (commonly referred to as tone-deafness) is a difficulty in discriminating pitch changes in melodies that affects around 4% of the human population. Amusia cannot be explained as a simple sensory impairment. Here we show that amusia is strongly related to a deficit in spatial processing in adults. Compared to two matched control groups (musicians and non-musicians), participants in the amusic group were significantly impaired on a visually presented mental rotation task. Amusic subjects were also less prone to interference in a spatial stimulus-response incompatibility task and performed significantly faster than controls in an interference task in which they were required to make simple pitch discriminations while concurrently performing a mental rotation task. This indicates that the processing of pitch in music normally depends on the cognitive mechanisms that are used to process spatial representations in other modalities.

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2007年9月11日 (火)

新社長来日

002 昨晩、カルフォルニア Thermage(サーメージ)社の新社長が初来日し会食をされるということで、僕もお声をかけて頂きました。毎回ありがたいですね。

Thermage社はサーマクールの製造販売元として、メスのいらないフェイスリフト・・・つまり手術をしないで顔のリフトアップをする技術をいち早くアメリカFDA(厚生労働省に相当する)による認可を取り付け、この分野における「ゴールドスタンダード」を作った会社です。

アメリカのレーザー学会(ASLMS)で、最初にサーマクールがブースを出した時は、とても小さな場所でした。翌年、その翌年と機械の名前が売れるたびにブースは大きくなってゆき、今ではどの学会に参加しても、必ず社員の誰かに会うような大企業に成長しています。

1_3 この企業はもともと海兵隊出身という異色の経歴を持った、キースというカリスマ社長がリフトアップの機械を開発するためにベンチャーとして立ち上げた企業でした。2001年の11月に研究者とともに作られたプロトタイプはこんな写真のような機械だったんですよ。本邦初公開かもしれません。

キースは鉄の意志と実行力を持った非常に優秀な人物でしたが、約2年前にTermage社の株を売って引退。つい先日NYのコントロバーシーでこのキースに再会しましたが、今度は脂肪減量に関する新しい技術の会社を設立したそうで、その研究成果を僕にも見せてくれました。この会社でまた画期的な躍進を見せてくれるのでしょうか。楽しみですね。

今回Thermageを引き継いだ新社長のStephen Fanning(一番手前)は眼科領域のメーカーからの転身だそうで、Thamage社のCEOとしては初来日なのだそうです。

僕も日本で最も早い時期に当時まだ数人だったサーマクール認定医を取得し、以来何台もの機械を使用してきました。Termage社は毎年新しい照射チップを開発し、研究や学会発表に余念がない、起業の時からの精神を引き継いでいます。

昨日はアメリカと日本の教育や医療の話、テニスの話などで盛り上がりましたよ。

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2007年9月 6日 (木)

家庭用脱毛器

Img_1434 今日、クリニックに客人が訪ねてきました。

Thomas Goslau(写真中央)といって、もとオーロラ、ポラリス、ギャラクシーの開発会社であるシネロン社のアジアマーケットマネージャーだった人です。Thomasの奥さんは韓国のTV局で有名なアナウンサーで、シネロン時代も韓国のメディアには奥さんと共によく登場していたのだそうです。

最近シネロン社でトムの活躍を聞かないな・・・と思っていたら、シネロンは昨年退社して新しいビジネスを始め、僕に連絡を取ってきたというわけです。

今回は新しくホームユースの脱毛機を開発したそうで、それを日本でアジア人の肌に治験してくれるドクターを探しているのだとか。日本に来日した際に相談に乗って欲しいと3ヶ月前からメールを頂いていたのですが、ちょうど僕の海外出張と重なり、今回やっと再会が叶いました。

Img_1435今日はトム自慢の製品を初めて見せてもらいました。

この機械はフラッシュランプを使用して、ホームユースで脱毛をする機械なのですが、手に持てる、ちょうど男性のシェーバーのような大きさです。

実際照射してみましたが痛みもほとんどないので、これでアジア人に効果があり、かつもしも安全性の問題、耐久性の問題、法律の問題・・・などなどのハードルが仮にクリアできれば、魅力的なデバイスだと感じました。

ちょうど昨年の今頃に、リファームSTの講演のために日本に来日したカナダのStephen Mulholland医師など、米国レーザー学会でも有名ドクターも治験に参加しているそうです。正式に協力体制ができたら、アメリカに招待してもらい、ほかのドクターとのディスカッションに加わってみたいと思いました。

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2007年9月 4日 (火)

アメリカの医療現場

02487952 毎週読んでいる週刊誌のひとつに「週刊文春」があります。そのなかで、「大リーグ養成コラム」という大リーグ評論のコラムがあっていつも楽しみに読んでいるのですが、このコラムを書いているボストン在住の李啓充さんという方が、実は京都大学を卒業した医師で、元ハーバード大学の助教授だったことを知って、著作本を読んでみたくなりました。

そこで購入したのがこの本「市場原理が医療を亡ぼす アメリカの失敗」です。この本はアメリカの医療の実情を述べている本で、内容は衝撃でした。ぜひ医療関係者は読んで頂きたいと思ったのですが、筆者が主張する中で的を得ているなとおもったのがこの文章です。

「日本の医療制度の抜本的改革が必要といわれて久しいが、改革の名に全く値しないものとなっている。現在の医療保険財政の危機が長年の失策の結果生じたものに対する反省もないまま、患者の自己負担増と診療報酬の切り下げという当座の銭勘定のやりくりでその帳尻を合わせようとしているに過ぎない。」

本を読み終わったときに、中でも印象に残ったのは、国家政策として医療の「コスト」「アクセス」「質」の三つを同時に達成することは、夢物語に過ぎないということです。ひとつあるいは二つまでしか達成はできないと。

英国は「質」を維持しながらも、先進国の中で医療費に対するGDP比率が7.7%と医療「コスト」を抑制してきたが、手術待ちが、数ヶ月から数年と長くなり、癌の患者さんが手遅れになってしまう例が多発し「アクセス」が悪化した。近年医療費を他の先進国並みにGDPの10%上げるという英断を下した。

米国は医療費のGDP比率が14.6%と、先進国の中で最も医療「コスト」が高く維持しているため、お金のある人に対しては「アクセス」と「質」の高いものを手に入れられるが、反対に6人に一人が無保険者となり、医療費破産する人たちが急増している・・・。

日本は先進国の中では医療費のGDP比率が7.8%とイギリスについで医療「コスト」の低い国です。しかも国民皆保険という制度があり、「アクセス」を保障している。ただこのふたつを達成することで、弟三のファクターである医療の「質」が犠牲にされていることがあると言えるのではないでしょうか? 

日本の医療問題は、政治家の方々が心配している医療費にかかる「コスト」の問題ばかりではなく、医療の「質」に対する投資という「コスト」についても議論されるべきだと考えさせられました。

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2007年9月 3日 (月)

EOS40D!!

Photo以前形成外科の先輩に、

「形成外科とは何か」

と教えられたことがあります。

彼女曰く

「1に写真、2に写真、3、4がなくて5に写真。」

肌や手術の変化を写真に撮り記録することが、いかに大事かと言うことの教えでした。

クリニックの診療でも、初診の患者さんの写真を撮らせていただくことから始めます。肌の状態は、高画質のカメラと、接射のフラッシュで照射して記録するのが一番なのです。数回の施術後に、施術前の昔の顔をみた患者さんが驚くのを楽しみにしています。

僕は小さな頃から光学機器が好きだったので、カメラにはいつも自分なりのこだわりがありました。レンズを交換できる一眼レフカメラが好きなので、クリニックを作るたびに新しいカメラを購入してきました。中でもCANONはお気に入りのカメラで、EOS10D、EOS20D、EOS30D・・・と歴代の一眼レフの機種をマクロレンズと接射フラッシュともに、開業時に購入してきたのです。

ところが、今日久しぶりにテレビを見たら渡辺兼さんのEOS40D新発売のコマーシャルが…。クリニックFで30Dを買ってわずか4ヶ月なのに…。

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2007年9月 1日 (土)

記者会見

1先日、 カルフォルニア CUTERA社の最新レーザー“Pearl”の記者会見に呼ばれてきました。

広尾のイタリアンレストランでライターさんを中心に行われた発表会でパールの施術経験医師の一人として呼ばれ、意見を述べてきたのです。僕はこのレーザーを使用しはじめてからこの二カ月で20人以上の患者さんに施術を行ってきました。

パールはエルビウムYSGG(イットリウム・スカンジウム・ガドリウム・ガーネット)という2790nmの特殊なレーザークリスタルを使用して作られたレーザーで、この波長は、美肌のレーザーでは初めて使用される波長なのです。レーザーおたくの血が騒ぎますね(笑)。

施術内容はと言えば、肌をゆで卵に例えると、その薄皮を光の力を使って一枚剥くような、ピーリングに近いものです。一皮“つるり”とむけるまでに4日ぐらいかかるのですが、肌の手触りがまるで変わり、経験した皆さんに驚かれました。ロサンジェルス在住で有名なDr.オバジのブルーピールという施術がマイルドになったようなかんじでしょうか。

このレーザーの適応として、ひどい毛穴や、アクネスカーなどにはてきめんの効果を発揮します。同時にお顔のリフトアップも見られます。施術は塗る麻酔を使用するため、痛みはほとんどないことは魅力的ですね。

今日9月1日より クリニックFでも正式なメニューとして登場します。

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