映画・テレビ

2007年11月 6日 (火)

ハリウッドスターがいつまでも若い理由

Top_gun_2 ちょっと前なのですが、1986年の米国空軍映画、トップガンをDVDで観る機会がありました。

トップガンといえば、トムクルーズやメグライアンを世に送り出した、ハリウッッドを代表するような映画でしたが、僕も当時、映画館に観に行って、とにかくかっこよくて度肝を抜かれた覚えがあります。

あれからもう20年以上もたってしまっているのですね。

ちなみに劇中で使われている可変翼戦闘機である、F14トムキャトは、米軍ではもう現役を引退しています。20年という歳月は本当に長いですね。

僕はレーザーオタクであるとともに、セスナの免許をとってしまうぐらいの飛行機オタクでもあるので(高いところが好きなんですよ(笑))、そういったところに目が行ってしまうのです。この情報は、以前に厚木基地に見学に行ったときに米軍のパイロットが教えてくれました。

ところで、この特典ディスクには、当時うら若き頃の俳優さんたちが、今、20年前を振り返ってインタビューに答えるというコーナーがあったのです。そこで驚くべきことがありました。

あの映画の、サンディエゴの海岸でビーチバレーをしたりしていた、本当にカッコよかった戦闘機乗り達が、齢50に近い単なる中年に変ってしまっていたのです。

しかし、なぜか”トム”だけは若い(笑)。

では、ハリウッドスター達は、どんなレーザーの施術を受けているのでしょうか??

僕の情報網で、すでに何人かの施術情報を聞き出しましたが、現在、クリニックFに揃っているレーザー機器とドクターズコスメがあれば、同じ施術ができることがわかりました。

最近、患者さんにその話をしてみると、同じコースをご希望される方が何人かいるんですよ。しかも、満足度は高い。

ハリウッド施術コース。メニューに載せようか、それとも口コミの施術にしようか、迷っています。

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2007年10月14日 (日)

「幸せのレシピ」

Photo「 幸せのレシピ」という映画を六本木ヒルズ東宝シネマで昨日見てきました。

主人公のケイトに扮するのは、あのブロードウェイミュージカルの映画版、『シカゴ』のヴェルマ役でアカデミー賞に輝いたキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。先日来日して、「スマスマ」に出てましたよね(笑)。

この映画、ふらりと入った割にはとても良かったです。ケイトは、一流の料理を作ることに全情熱を傾けている「職人肌」の料理人。自分の腕と「やり方」が絶対であり、他人は一切受け入れずに「料理と自分」だけしかない日々を送っています。美味しいものを作ることはできるけれど、美味しいものを食べたことはない。

そこにある事件が起きて、姉の娘を引き取ることになり、この娘ゾーイそしてそこに現れたイタリアをこよなく愛する料理人との出逢いによって、人としても料理人としてもケイトが変わっていくのです。

厨房の中でゾーイがスパゲッティを食べるシーンがあるのですが、ほろりとさせられました。

秋の「ちょっといい映画」。お薦めです。

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2007年6月10日 (日)

プレステージ 

    Prestage       映画「プレステージ」。日本公開のその日に観て来ました。

僕は昔から手品(のタネを予想するの)が好きで、これまでもテレビ番組で手品があると欠かさず録画して見たものです。米国の産んだ世紀のマジシャンのデビット・カッパーフィールドが来日した1998年には、忙しい手術の合間に部長に頼み込んで、銀座の東京フォーラムに行ってしまったぐらい。僕はいわゆるマジックのファンなのです。そのデビット・カッパーフールドが監修を務めたのがこの映画です。

「プレステージ」は観るのを本当に楽しみにしていたのですが、実は先月のオーストリアのヨーロッパ皮膚学会(EADV)に参加したときにルフトハンザの機内で英語版のプレステージを見る機会があったのです。でも、3泊4日、しかも滞在時間の48時間がほとんどが学会見学に費やされた強硬なスケジュールで、不覚にもまさに半分見たところで僕は寝てしまったのです。

いやー。ちょうど半分の一時間で寝てしまった僕は本当にアホでした。この映画、前半のほぼ全てのシーンが伏線と言ってもいいぐらいの、優れた騙しの映画でした。もしこの映画を観られたら、クライマックスまで仕掛けられた罠のために作られた、映画のほぼ全てのストーリーが大きな謎解きのためのヒントだったと驚きますよ。

僕は主人公の一人のアンジャーが、森の中で数多くのシルクハットを見つけた瞬間に、それまでの映像から結末を完璧に予想できました。しかも、このシーンは映画の最初のシーンに何の脈絡もなく出てきて、その映像がまさに結末を予想させる伏線なのです。つまり、このシーンを二度目に見た時が、映画を見ている最も勘に優れた人が、最初に全ての結末が予測できる条件が全て揃うシーンなのです。

最終の結末が予想が全て当たったときは嬉しかったとともに、製作者の伏線の引き方に感動しましたよ。お勧めです。

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2006年11月 8日 (水)

映画「ゆれる」を観ました

Image00100 映画「ゆれる」をご覧になりましたか? 評判をいろんなところで読んだり聞いたりして僕もずっと観たいと思っていたのですが、なかなか時間が合わなかったのです。でも昨晩やっと渋谷のアミューズCQNで最終の回に間に合いました。

西川美和さんと言えば、監督デビュー作『蛇イチゴ』で映画賞を総ナメにした俊英ですが、今回の「ゆれる」も、映像・セリフ・伏線に入れられたエピソード・・・と全てが記憶に残る、すばらしい映画でした。

オダギリ・ジョー演じる東京でカメラマンとして活躍する弟。香川照之演じる実家に残り、ガソリンスタンドの家業と父親の世話に明け暮れる兄。対照的な兄弟、だが二人は互いを思いやり、尊重し、尊敬していた、あの事件が起こるまでは…。

この映画は、長子か末子かで、兄弟どちらに感情移入できるかわかれると思うのですが、僕はと言えば三人兄弟の長男なので、どこまでもお兄ちゃんらしい香川照之さんについつい感情移入しながら観てしまいました。長男としての責任や忍耐。

映画では、兄と弟の心の動きが、舞台になっている山梨の渓谷の吊橋のようにゆれるのです。

 「誰の目にも明らかだ。最後まで俺が奪い、兄が奪われた。」
 「・・・・・危うくも確かにかかっていたか細い架け橋の板を踏み外していまったのは、俺だったのだ。・・・・・・・」

オダギリジョーがそのときの感情と正義感に任せてとった、兄に対する言動の重みと意味に気付くシーンにはジンときました。映画の最後のシーンでこの兄弟は再会するのですが、弟を見て、兄は弟の行為を赦し、そして笑いかけます。弟は救われた顔をするのですが、多分兄が家に帰ることはないでしょう。脇役も実力派俳優ばかりで、これは今年の邦画ナンバー・ワンかもしれませんね。

ところで、映画の中に、DNA鑑定の結果についてキム兄演じる検事が発言するシーンがありました。

遺体の中に残されていた精液がDNA鑑定によって、被告のものと違っていた・・・と言うシーンなのですが、実は、この映画のように兄弟間の精液が、DNA鑑定によって、確実に“他人のもの”と判定されることはまずありません。本人の可能性もあるという判定しかでないはずなのです。

現在のDNA鑑定技術は、制限酵素というもので、被疑者のDNAを切り、同じ配列を探す方法が主流なのです。兄弟の場合は同じ配列が含まれる可能性が当然あり、そういった方法は使えないのです。でも、DNA鑑定の技術は年々進歩しています。

アメリカでは数十年前に裁判で残された証拠を用いて再度DNA鑑定を行ったところ、一旦迷宮入りした事件の無罪や有罪が確定したなどという報告もあります。これから進歩が期待される分野ですよね。

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2006年10月24日 (火)

ビューティフル・マインド

B00006lsxr01_scmzzzzzzz_  『ビューティフル・マインド』(A Beautiful Mind)は、2001年のアメリカ映画です。ノーベル賞を受賞した実在の天才数学者、ジョン・ナッシュの半生を描いたノンフィクションなのです。出演: ラッセル・クロウ, ロン・ハワード, エド・ハリス, ブライアン・グレイザー, クリストファー・プラマー 。アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞を受賞した作品です。


ジョン・ナッシュはナッシュ均衡(ナッシュきんこう)の論文が有名です。ナッシュ均衡は僕のMBAの論文でも引用したのですが、ゲーム理論における非協力ゲームの解の一種であり、最も基本的な概念です。他のプレーヤーの戦略を所与とした場合、どのプレーヤーも自分の戦略を変更することによって、より高い利得を得ることができない戦略の組み合わせのことで、どのプレーヤーも戦略を変更する誘因を持たない状態を意味するのです。つまり、簡単に言うと、あるゲーム理論の中で、どのプレーヤーも戦略を変更する必要のない均衡状態のことを言うのです。


僕はナッシュ均衡を自分の論文に引用したにも関わらず、彼が統合失調症を患っていた事実を全く知りませんでした。


統合失調症は、元々ドイツ語のSchizophrenieに対する訳語として、明治時代に“精神分裂病”と訳されましたが、その語彙の意味を取り違えられることから、2002年に日本精神神経学会総会によって「英schizophreniaに対する訳語を統合失調症にする」という変更がなされました。


統合失調症には大きく分けて三つの病態があります。妄想や幻覚が症状の中心で30歳代以降に発症することが多い 妄想型。 思春期前半に発症することが多い破瓜型。そして、興奮・昏迷などの症状を呈する緊張型です。


統合失調症は人格の崩壊とつながり、予後は悪いものと考えられていると思いますが、実際には人口の1%が罹患し、比較的頻度の多い病気です。妄想や幻覚が治療によって消えることはありませんが、この映画のように、これらが実際のものではなく、妄想や幻覚なのだと自ら気付くことによって、社会復帰が出来るようになります。


昔から天才となんとかは紙一重といわれていますが、脳のシナプスの発火が多い人ほど、常識では考え付かないことも気付きますし、発想も豊かになります。こうした人が、あるときに統合失調症になってしまうというのも、なんだか理解できる気がしますね。


また、研究者というのは孤独なものです。周りの友人は、ときにライバルとなります。大学、そして大学院時代、友人もなく、一人理論の展開のみを追い続けていたナッシュが、のちに病気とわかる統合失調症ゆえに脳の中にもう一人の友人を作ってしまったり、重要国家プロジェクトの任務を帯びていると幻覚してしまったりします。天才であること、孤独であることによってナッシュはある意味追い詰められていく。けれど、そんな彼を妻やかつてライバルだった友人が支え、助けていく。つくづく人はひとりでは生きていけないのだと、才能があればあるほど、理解者が必要なのだと考えさせられました。そして、ノーベル賞が決まり、教授達がナッシュの前にペンを置いてゆくシーンは、感動的でしたよ。

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2006年10月23日 (月)

SCENT OF A WOMAN

テレビを観ていたら、松島奈々子さんのお茶のCMで聴き覚えのある音楽がBGM に使わFi1325_0e れていました。この曲で、アル・パチーノが昔タンゴを踊っていましたよね。


映画「セント・オブ・ウーマン」。出演: アル・パチーノ, クリス・オドネル, ジェームズ・レブホーン, ガブリエル・アンウォー, フィリップ・シーモア・ホフマン 監督: マーティン・ブレストです。


全寮制名門高校の生徒チャーリーが、休暇中のアルバイトで全盲の元陸軍中佐フランク(アルパチーノ)の世話をすることになるのです。しかし、頑固なフランクの言動に戸惑いながらも、心やさしいチャーリーは彼と行動を共にすることになります。


ファーストクラスで旅行して、フェラーリを駆り、美女とタンゴを踊るフランクは、確実に死を意識していました。チャーリーとの歳を越えた友情で人間性を取り戻したフランクは、お返しにチャーリーの高校でのスピーチで、チャーリーの危機を救います。なんとも心温まる映画なのです。


この映画でついにアカデミー賞主演男優賞を獲得したアル・パチーノの演技は見ものです。彼はこの映画のために盲人学校に通い、焦点をずらすことで、目の見えない人の演技をしたと言います。


フランクの場合は、戦争で負傷したことによって失明したと言うことになっていますが、医学的に言うと失明する原因はいろいろとあるのです。フランクのように外傷で角膜に大きな傷を負った場合。糖尿病で網膜症になった場合。そして老化現象で水晶体が濁って白内障になった場合。

そういえばイエス・キリストが盲目の人を一瞬で治したという言い伝えがありますが、あれは実際に白内障の患者には起こりえることなんですよ。白内障の患者さんの目を強く押すと、劣化して真っ白になった水晶体が眼球内に落ちることがあるのです。そうすると、まったく目の見えなかった人の視界が一気に開けるのです。しかし、角膜の屈折率のみが視力に影響することになるので、超遠視になってしまうのですけどね。


アル・パチーノは、とても好きな俳優です。ゴッドファーザーはⅠⅡⅢ合わせて何度見たか覚えていません。若い頃のアル・パチーノは、実は僕の親父の若い頃に雰囲気が似ているんですよ。彼の映画を観るたびに親父を思い出すのです。なんとなく親近感をいつも感じています。

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2006年10月22日 (日)

“LIFE IS BEAUTIFUL”

ロベルト・ベニーニ監督の、「ライフ・イズ・ビューティフル」を観ました。 出演は ロ ベルト・Fi1324_0e ベニーニ, ニコレッタ・ブラスキ, ジョルジオ・カンタリーニ, ジュスティーノ・デュラーノ です。


去年のポーランドのレーザー学会の招待講演の時にアウシュビッツを見学したのですが、その時以来ユダヤの戦時中の映画はつらくて観ることが出来ないのです。「シンドラーのリスト」しかり、「戦場のピアニスト」しかり。なんというか、射殺するシーンや、暴行のシーンが繰り返されるじゃないですか。実際に彼らの遺品を見てしまうと、フラッシュバックされるのです。それほど強烈な体験でした。


でも、この映画は違います。 1939年イタリア、トスカーナ地方。主人公のユダヤ系イタリア人グイドは、いつも陽気で人々を楽しませる達人です。愛する妻と幸せな結婚をして、息子ジョズエをもうけるのです。


しかし、間もなく子供とともに、ナチスの強制収容所へ連れてゆかれるのです。そこでもグイドは幼い息子に悲惨な現実を悟られないよう、ひたすら笑顔で陽気に振舞い、ある嘘をつき続けるのです。


ナチスの暴力が起こったことは、紛れもない事実で、それを映像で表現するのも監督の当然の使命ですが、 この映画では今までのナチスの映画と違った、ユーモアと悲哀が混ざり合った、独特の世界観をベニーニが創り上げるのです。そして最後のシーンは泣けますね。


ベニーニは、監督・脚本・主演という三役をこなし、アカデミー主演男優賞、外国語映画賞、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞しました。


 この映画をきっかけに、また戦争映画を以前とは違った気持ちで観ることができるようになるかもしれません。

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2006年10月17日 (火)

きみに読む物語

"きみに読む物語"のDVDを観ました。出演: ライアン・ゴズリング, レイチェル・マ クアダFi1317_0e_2 ムス, ジェームズ・ガーナー, ジーナ・ローランズ そして監督は ニック・カサヴェテス です。初老の女性役には監督の母親ジーナ・ローランズが扮しているのです。


 ある療養施設で、認知症(アルツハイマー病)のため、記憶をなくした初老の女性に定期的に会いに来て、若い男女のラブストーリーを話してきかせる老人がいます。その物語は、1940年、ある夏に出会い恋に落ちたアリーとノアの物語。ひと夏に熱烈な恋に落ちるふたりですが、アリーと、ノアは身分の違いから、別々の人生を歩むことになります。


二人は7年後にアリーの婚約を期に再会します。療養施設の挿話の中で、話しに全く興味を示さなかった女性が、次第に話しに引き込まれてゆきます。そして最後の結末まで。初恋って、いくつになっても忘れられないものなのですね。



”20歳代をピークに脳細胞は1日に10万個程度死滅する”と、言われています。


年を取ると、物忘れが多くなるのは自然の現象です。「名前が出てこない」「何しにココに来たんだっけ」などと。これは、脳の老化の1つなのです。物忘れしている事に自分自身気づいていますし、生活上での支障もほとんどないのです。


しかしながら、病気で認知症になると、体験や出来事の記憶の全てを失います。つまり、忘れている事すら、忘れてしまうのです。時間や場所、計算や常識などの認識が取れなくなってきます。 場合によっては、幻覚や妄想を伴う場合もあるのです。こうなると社会生活も不可能になってくるのです。


認知症の原因は、大きく分けて二つあるといわれています。1つは Alzheimer 病です。老化すると当然、神経細胞が徐々に死んでいくのですが、若年だと40代から発症がありえます。脳全体の萎縮が見られ、知的機能も全体的に低下していきます。


もう1つは脳血管性障害による Alzheimer 症候群です。これは脳の血管がつまったりして脳の一部が破壊された結果として認知症の症状がでる状態で、脳の破壊された部分により、症状の現れ方が異なります。部分的に知的機能が低下するため「まだらボケ」などの症状がでることがあります。そこで診断をするのです。


子供でさえ、認知が出来なくなってくると、家族はいたたまれない気持ちになりますよね。通常はこの映画のように記憶が戻ることはないといわれていますが、やはりこういう映画を観るのもいいですね。

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2006年9月12日 (火)

安楽死の選択

映画「ミリオン・ダラー・ベイビー」のDVDをスタッフに薦められ、予備知識もなく観 たのでFi1253_0e すが、いや、実はすごい名作でした。皆さんご覧になりましたか?


2005年のアカデミー賞ほか数々の映画賞を受賞した、クリント・イーストウッド監督・主演作ですが、これは単なる女性ボクサーの物語ではありません。


トレーラーハウスでアメリカの貧民層の中で育ったマギーは、ボクサーとして名を上げて、母親の生活を豊かにしてあげるのが夢です。ボクシングジムに通うお金を稼ぐため、喫茶店の安いアルバイトをずっと続けています。やっと貯めたお金で、ボクサーの名トレーナーとして知られるフランキー=イーストウッドに弟子入りを志願しますが、30歳をもう超えていること、そして女であることを理由に断られ続けます。


けれど、最終的に彼女のガッツに根負けするフランキー。トレーナーを引き受けることになります。彼の指導によって、年齢が過ぎているにもかかわらず、マギーはめきめきと上達します。マギーは努力の人です。試合で記録的な連破を重ね、ついに世界チャンピオンの座を狙えるほど成長しますが、そのタイトル戦で、思いもよらぬ悲劇が彼女を襲うのです。


それは、タイトル保持者の、終了ゴング後の不意打ちの反則フックでした。予測もしないフックを受けて、もんどりうって倒れるマギーの首の先には、セコンドのフランキーの用意した椅子がありました。マギーは頚椎を損傷し、全身不随になってしまうのです。


マギーはアメリカンドリームを実現し、幸せのまさにその淵に手をかけながら、どん底に突き落とされます。フランキーは全米の医者に治療の可能性を問い合わせ、マギーを救うために尽力しますが、頚椎を損傷した場合、現在の医学では治す術がありません。寝たきりの状態にあるマギーには、フランキーの必死の看病にも関わらず、床ずれがおこり、さらに血行障害により左足の切断まで余儀なくされてしまいます。ガッツのあるマギーですが、こんな状態ならばと安楽死を望みます。そんなマギーに対して、フランキーは、神に背く、ある決断をするのです。


実際には映画の様に頚椎の第一、第二番を損傷して、人工呼吸器がつけられてしまっては、言葉を発することは出来ません。そういう意味で、この内容はフィクションなわけですが、そういったものを超えた、深い愛と感動がこの映画にはあります。


僕には、医師として、安楽死の問題を考えさせられる患者さんが、実際今まで何人かいました。「死は生の対極にあるものではなく、生に含まれているものである」と話した作家がいましたが、死は生の中のほんの一部なのです。実際の人生で、生が99.9%あるとしたら、死は0.1%もないのかもしれません。生きている私達にとって、死は、恐怖の対象でしかも想像の産物でしかありません。


しかし、死への恐怖感が、その患者さんにとって、生きる意欲や希望に勝るとき、残される人は、一体どのように対処したらよいのでしょうか。その際、残される者の感情はどのように動くのでしょうか。


そして、もし万が一目の前にいるかけがえのない、愛する人を苦しみから救うためには、まさに安楽死しか選択肢が残されていないという場合。でも、その引き金は自分で引かなければならないという場合。選択を迫られたら、自分だったらどうするでしょう。

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2006年9月 4日 (月)

ベンハーとスターウォーズ(ファントムメナス)

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久しぶりにベンハーを観ました。


作品、監督、主演男優などアカデミー賞史上最多の11部門受賞を果たした名作『ベン・ハー』。最近、CGの進歩により、実際の人間を使った撮影が減っているといいますが、数千人のエキストラを使ったこのような映画を見ると、映画を観た!!という満足感に浸ることが出来ます。


主人公「ジュダ・ベン・ハー」の心の葛藤、イエス・キリストとの出会いによる人間的成長。当時、原作のベンハーは、聖書の次のベストセラーでした。巨匠ウィリアム・ワイラー監督は、ローマの休日も作りましたが、ベンハーはまさに代表作ですよね。


久しぶりに観ると、スターウォーズのファントムメナスと重ねてしまいますね。主役のジュダ・ベン・ハーもアナキン・スカイウォーカーも奴隷ですし、戦車シーンとポッドレースも重なりますし、卑怯な手を使ってレースを妨害するメッサラとセブルバもキャラクターが重なります。訳あって母と別れる後に、再会するところも似ているんですよね。


この物語の舞台となったローマはオクタビアヌスの治世の後、ネロなどの暴君の混乱を経て、AD96よりローマは五賢帝(ネルウァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス、マルクス・アレリウス)の時代が続きます。この時代約100年もなぜ、ローマの平和と繁栄が続いたかご存知でしたか?


それは、皇帝が自分の子ではなく、優れた子弟を養子に迎え、帝位を譲ることで成立した治世だったからなのです。最後のアレリウス帝が歴代の賢帝の戒めを破り、不肖の息子コンモドゥスを帝位につけたところ、コンモドゥスはネロ以来の暴君となって、たった12年でローマは再び混乱に陥いりました。安倍さんは三世議員ですが、実力のほどは、どうなんでしょうかね??期待したいところです。


ところで、この時期広大な領土を持ったローマ帝国の末裔が住んでいる土地が東ヨーロッパにあります。どこだかご存知ですか?高校生のときに習ったのですが、答はルーマニア(ローマ人の国の意味)です。彼らはローマの血が流れているんですよ。


ちなみにルーマニアの隣のハンガリーという国は、マジャール人というアジア系の民族が主体です。他に北欧では、フィンランドがフィン人というアジア系の民族の国なのです。


そういえば、今年の2月のフィンランドのヨーロッパ皮膚科学会に参加したとき、フィンランドの国際的携帯電話会社であるNOKIAは、日本の会社だと思っていたと、旅行者によく言われると言っていました。確かに発音がアジア語っぽいですよね。

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