医療

2007年11月 4日 (日)

サーマクール

Nxt 最近不思議なことにサーマクールブーム(?)が再燃しているようです。お問い合わせや施術の希望が増えているんですね。

サーマクールといえば、たるみを改善するRF機器の代名詞みたいな機械ですが、施術料金がどうしても高くなってしまうため(1回の施術にかかる費用=原価自体が高いのです)、一時はその座をタイタンやリファームなどに明け渡すのか!?とも見られていたのですが、レーザーマニアの方たちは、一度タイタンやリファームに「浮気」をし(笑)、

「やっぱりサーマクールは高いだけのことはあったのね」

とその価値を再認識して最近帰ってきてくれているようです。

確かに施術直後にすぐ効果のわかるリファームやタイタンと違って、サーマクールは直後は

「本当に効いているのかしら?」

と思う方もいるようで、医者としては料金も考えると薦めづらいところはあります。しかし2ヵ月後3ヵ月後の効果とその後の持続性を考えると、やっぱり素晴らしい、唯一無二のRF機器なのですよ。

また顔の引き上げだけでなく、肌の乾燥感の改善や肌質の強化にもなるため、クリニックFの理念である「肌質の改善と向上」に非常に合っている機械とも言えます。以前は「サーマクールは痛いからイヤ」という人が多かったのですが、今はずいぶん改善されて痛みもかなり軽減されているんですよ。

そういう意味で僕もとても好きな思い入れのあるデバイスなので、打ち方にもけっこう凝ってより効果の出る方法をあれこれと工夫しています。

サーマクールを打ちたい方は、ぜひ一度僕に打たせてください(笑)。

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2007年11月 1日 (木)

肝斑(かんぱん)

このブログでも何度か書いていますが、顔のちょうど目の下あたり頬の両側に左右対称にできるシミを「肝斑」と言います。ホルモンが影響していると言われ、治療法がなかなか定まらないことで知られていましたが、最近TVで藤原美智子さんのCMが流れたりしてるせいなのか、問い合わせも増えたように感じます。

僕自身はレーザーとLED、それから内服薬を併用して肝斑の治療をしています。今日もこれから美容雑誌の方がその話を聞きにいらしてくださるようで、ただいま準備中です。

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2007年10月31日 (水)

在宅の日

今日はクリニックFの休診日です。僕の方はこれから何軒かのお宅に伺って、痛みの治療を行う「在宅医療の日」です。

もう何年になるでしょうか。月に何度かこうして伺っています。毎月僕のことを待っていてくれる患者さんがいるのです。ありがたいことに。

普段関わっているレーザーという最新の医療分野を探求する日々と、こうした医師としての原点に立ち戻る日々を行ったり来たりすることで、自分の中で医者としてのバランスを保てているのかもしれません。

ホスピスなどターミナルケアの分野でも、いつかなんらかの形で自分が役に立つことができたら・・・と思っています。

在宅の前に、府中で2時間ほどかけてゴルフの練習をしてきました。ドライバーは得意なんですが、アプローチが苦手なんですよ(苦笑)。

では、これから行ってきます。

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2007年10月30日 (火)

ヒアルロン酸②

昨日ブログを書いた後は終日ばたばたで続きを書けないまま、一日過ぎてしまいました。しかしブログを読んだスタッフから

「先生、うちのマル秘テクニックをブログで公開しちゃ、だめじゃないですか~」

と言われ、パソコンの前で悩んでいます。う~ん、どうしようか。

書ける範囲で書いてみますと、これはいわゆる「プチ整形」と呼ばれる「注入療法」に限ったことではありませんが、自由診療のクリニックではサービスを提供するときのプレゼンテーション/パフォーマンスも「診療」の一部なのです。

注射の場合で言えば、腕がいくら良くても、

「注射しますよ~はい注射しています~はい注射終わりました!」

では「足りない」場合があるんですね。

スタッフ曰く

「魔法をかけるような気持ちで」

注射を打たなければいけないらしいですよ(笑)。確かに患者さんにとって医者は魔法使いのような存在でいることを求められる場合もありますから、それも一理あるかもしれません。

詳しくはクリニックにいらしたとき、または学会会場でお話させていただこうと思います。

さて、すこし話はずれますが、ヒアルロン酸を最近とんでもない場所に打っているドクターもいるようです。場合によっては危険を伴いますので注入箇所のカウンセリングが慎重なドクターを患者さんには選んでほしいと思います。

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2007年10月29日 (月)

ヒアルロン酸

僕はレーザーが好きなので、「レーザーバカ」ということを一部囁かれている(?)ようで実際それは否定しませんが(笑)、ヒアルロン酸やボトックスもご希望の方にはちゃんと打っているんですよ。今日も今からファインラインとボトックスを打つ準備中に一息入れているところです。

クリニックFのスタッフは以前他の美容クリニックで働いていた経験も豊富なため、他院のドクターと比較して僕がどう違うか、良いところ悪いところ含め、びしばしと指摘を受けます。

医者は医者同士でそういう違いを意識しながら先輩ドクターや他のドクターを見ることはあまりありませんし、ましてや自分自身の注入技術を客観的に見ることはありませんから、けっこうスタッフの話の中から、自分の接客技術向上のヒントをもらうことがたまにあるんですよね。

介助についているナースや、患者さんからの要望や時に愚痴を聞いている受付やセラピストの方が、医者よりも患者さんの気持ちをわかっている、ということは往々にしてあるものです。

ありがたいことにこのブログを読んでいるドクターも多いと聞いていますので、今日は僕がもらったそのヒントをいくつかご紹介したいと思います。

ヒアルロン酸の場合。

曰く

ヒアルロン酸を打つのがうまい、とされるドクターと、打つのが下手とされるドクターの違いがどこにあるかご存知ですか? 腕の違いは当然ありますが、そこにプラスアルファ=患者さんが「うまい」と思う(時に錯覚する(笑)パフォーマンス・プレゼンテーションの違い、ということがあるそうです。

腕の違いはどこで見分けるかといえば、

①選択する商材の良し悪し

②注入する箇所

③深さ

④角度

⑤量

⑥センス

というものがあります。

・・・ちょっと患者さんに呼ばれてしまったので、この続きはのちほど。

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2007年10月19日 (金)

皮膚老化の科学とドクターズコスメ

Imsi 昨日の夜は表参道にある自然療法の国際総合学院IMSIにて、講義がありました。以前ブログでも書きましたが、「皮膚老化の科学」というタイトルで2時間半20人ほどの生徒さんにお話をさせて頂いたのです。診察の後、プロジェクター持参で伺いました(笑)。

大ホールで200人とか400人くらいの出席者の前で講演をするときはそんなに緊張しないのに、こうしたこぢんまりとした会で生徒さんの顔がすべてわかるような場所だと、いや~緊張しますね。「2時間半も大丈夫だろうか?」と不安になりましたよ。

美容クリニックを一度も訪れたことのない、レーザーや美容医療について知識のない方も多かったので、院内の写真や各レーザーの写真、照射風景、皮膚の様々な画像・・・など「絵」をできるだけ使って、わかりやすく説明したつもりです。クイズなども入れてみたり。

Kesyou最後に皆で集まって、ビタミンCローションを作ったのですが、懐かしい理科の実験や家庭科の授業のようで僕自身も楽しかったですよ。聞けば今回の講座のために、わざわざ淡路島から来てくださった生徒さんもいたとか。夜行バスで帰られたそうです。本当に有難いですね。

Photo新しい試みをいくつかできたので、僕自身とても勉強になりました。次にまたこの経験を生かしていきたいと思います。

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2007年9月 4日 (火)

アメリカの医療現場

02487952 毎週読んでいる週刊誌のひとつに「週刊文春」があります。そのなかで、「大リーグ養成コラム」という大リーグ評論のコラムがあっていつも楽しみに読んでいるのですが、このコラムを書いているボストン在住の李啓充さんという方が、実は京都大学を卒業した医師で、元ハーバード大学の助教授だったことを知って、著作本を読んでみたくなりました。

そこで購入したのがこの本「市場原理が医療を亡ぼす アメリカの失敗」です。この本はアメリカの医療の実情を述べている本で、内容は衝撃でした。ぜひ医療関係者は読んで頂きたいと思ったのですが、筆者が主張する中で的を得ているなとおもったのがこの文章です。

「日本の医療制度の抜本的改革が必要といわれて久しいが、改革の名に全く値しないものとなっている。現在の医療保険財政の危機が長年の失策の結果生じたものに対する反省もないまま、患者の自己負担増と診療報酬の切り下げという当座の銭勘定のやりくりでその帳尻を合わせようとしているに過ぎない。」

本を読み終わったときに、中でも印象に残ったのは、国家政策として医療の「コスト」「アクセス」「質」の三つを同時に達成することは、夢物語に過ぎないということです。ひとつあるいは二つまでしか達成はできないと。

英国は「質」を維持しながらも、先進国の中で医療費に対するGDP比率が7.7%と医療「コスト」を抑制してきたが、手術待ちが、数ヶ月から数年と長くなり、癌の患者さんが手遅れになってしまう例が多発し「アクセス」が悪化した。近年医療費を他の先進国並みにGDPの10%上げるという英断を下した。

米国は医療費のGDP比率が14.6%と、先進国の中で最も医療「コスト」が高く維持しているため、お金のある人に対しては「アクセス」と「質」の高いものを手に入れられるが、反対に6人に一人が無保険者となり、医療費破産する人たちが急増している・・・。

日本は先進国の中では医療費のGDP比率が7.8%とイギリスについで医療「コスト」の低い国です。しかも国民皆保険という制度があり、「アクセス」を保障している。ただこのふたつを達成することで、弟三のファクターである医療の「質」が犠牲にされていることがあると言えるのではないでしょうか? 

日本の医療問題は、政治家の方々が心配している医療費にかかる「コスト」の問題ばかりではなく、医療の「質」に対する投資という「コスト」についても議論されるべきだと考えさせられました。

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2007年8月19日 (日)

専門医に学ぶ皮膚老化の科学

7 前のクリニックのときからお世話になっている、青山表参道にある自然療法の国際総合学院のIMSIで講座を頼まれました。10月18日。

その名も「専門医に学ぶ皮膚老化の科学 基礎編」です。

IMSIは、英国IFPA認定アロマセラピーや、英国AoR認定リフレクソロジー、西国IR認定フェイシャルリフレクソロジーなどのディプロマを取得できる国際色豊かなセラピストさんたちの学校です。スタッフにも帰国子女や海外出張経験の多い人が多いようで、医者の僕から見てもコラムなど興味深いものが多々あり、時々読ませてもらっています。

健康や美容に関わる女性は、探究心が豊かですよね。うちのスタッフも、クリニックの休みの日に、競って資格を取りにIMSIに通っていますし、僕自身も時間があるときに教科書を借りて読んだりしています。先日も経絡とレーザーについて書きましたが、新たに得た違う分野の知識と技術が、今までの診療に役立つことが多いのです。

今回の講座は、もちろん皮膚老化とレーザーやIPLを含めた最新の皮膚治療器について話をしようと思っているのですが、おまけとして、高浸透性ビタミンCのアプレシエ(APPS)を利用したドクターズコスメ(ローション)を講義中に受講者の方々を交えて皆で作って、お持ち帰りいただこうと思っています。けっこうコストパフォーマンス高い講座に出来そうで、楽しみですね。

ビタミンCは美白、抗酸化、シワに対する効果などで、化粧品の王道ともいえる原料のひとつですが、2000年ぐらいから浸透性を上げるために多くの物質が開発されてきました。このAPPSという物質は、中でも最も新しい物質で、効果は歴然です。ぜひ、お店で買うことの出来るローションとの違いをご体験いただけたらと思います。

ご興味のある方はぜひいらしてください。

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2007年8月10日 (金)

人に興味をもつこと

先日のブログ「主人公の気持ちを答えなさい」に補足すると、つまり僕を含め医者は医学部を出たあと、ある勘違いを訂正されないまま医師としてのキャリアを積んでしまうことが時にある、ということではないかと思います。

それは何かと言えば、

「医者の務めとは病気を治すことである」

ということにフォーカスしすぎて、病気に苦しむ患者さん・・・という「人」ではなく、その患者さんが抱える「病気」自体に興味を抱いてしまう、ということが往々にしてあるということです。

炎症を治療し、腫瘍があれば取ることを考え、痛みがあれば緩和する手段を講じ、見たことのない異型の細胞が見つかればどういう手を打つべきものかと空を仰ぎ、悩む。大学病院にいた頃は、それこそが医師の仕事であり、その仕事が完璧にできることを目指していたと思います。

そして「病気」に「気持ち」はない。

しかし開業し、しかも病気を専門に扱う病院ではなく健康な人を対象にした病院で仕事を始めたときに初めて気付きました。

医者とは「病気」ではなく「人」を扱う仕事であることを。病気ではなく人に興味を持たなければ、この仕事は続けていけないことを。その患者さんがふだんどんな生活を送り、どんなことを考え、今どんな気持ちでいるのか。それがわからないと必ず壁にぶつかるのです。

こうして文章にしてみれば、至極当たり前で「何を言ってるんだ今更」というかんじですが、これを頭でなく体で理解するまでに時間がかかりました。

医者は専門職であり、常にプロでなければならないと思う気持ちに変わりはありませんが、病気の向こうにある「人」に視線を常に向けていけば、医者と患者さんとの間に病気を超えた信頼関係が生まれ、その人が病気であってもなくても一生診ていくことができる。

これからの時代に必要なことではないかと思います。

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2007年8月 8日 (水)

祝 EADV 正式会員

Image028EADV(ヨーロッパ皮膚科泌尿器科学会)の事務局から、正式メンバーに認定するとの連絡を頂きました。

僕はこれまでも、EADVに何度も出席させていただいてきましたが、ヨーロッパの専門医学会に、メンバーとして認められるのは本当に難しいことで、アプライするために何通も論文や書類を用意してきたのでした。学会のメンバーになるためには学会評議員の推薦状も2枚必要ですし、日本人のメンバーは当然ほとんどいない状態で、雲を掴むような努力を何年もしてきたのです。本当に嬉しい。

日本における「学会認定医」が、欧米の「メンバーシップ」に当たります。ちなみに「指導医」は、「フェローシップ」と言います。

来年EADVは春がトルコで、秋がパリで行なわれます。どんな演題を発表しようかな?と楽しみが1つ増えました。

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