レーザー

2007年11月 3日 (土)

美白に使う言葉

通常クリニックFは祝日を休診日とさせていただいているのですが、今日文化の日は博多からわざわざ来てくださる患者さんがいて開けることになりました。九州から飛行機で来てくれるなんて、ほんと嬉しいですよね。

今月は23日の勤労感謝の日も開ける事になりましたので、祝祭日しかおいでになれない方がいたらぜひいらしてください。

さて、レーザーを使った美白(ホワイトニング)も定評のあるメニューです。オーロラやライムライトなどを使ってしみやくすみを改善していくのです。ライムライトの場合は、そのあと必ずビタミン導入をサービスでつけさせて頂いていますので、一段と白さと透明感が増すようですね。もちろんオーロラでも導入をつけることは可能です。

患者さんのカウンセリングをする際、美白や「白くなる」ということを言おうとしてるのに何故か僕が使ってしまう言葉があります。

それは

「色を抜く」

という言葉です。

「色抜きに良いレーザー」とか「色抜けましたか?」とか、なぜか言ってしまうんですよね。普通に「白くなりましたか?」とか「肌の色が明るくなります」とか言えばいいのに、とスタッフに怒られます。

「色を抜く=脱色する=まるでマイケル・ジャクソンみたいじゃないですか!」

と(苦笑)。

こういう失敗はけっこうあって、何度か怒られています。昔もあるナースと話していて、彼女はキャリアも長く患者さんからの信頼も厚い人だったので、

「○○さんみたいなベテランのナースが」

と言おうとして

「○○さんみたいな年老いたナースが」

と言ってしまったんですよ。

なんでそんなことを言ったのか自分でもわかりません。あれは明らかにムッとしてたよなあ・・・。

女性と話すときの日本語は難しい(苦笑)。気をつけて今日も診療がんばります。

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2007年11月 2日 (金)

ピーリングによる毛穴治療

毛穴が開くという、いわば加齢してゆく肌の状態を、医学的に改善するのは、今までは非常に難しいことでした。

一言で「毛穴が目立つ」「毛穴が開く」と言ってもその原因は様々です。大きく分けると毛穴にも2種類あって、ひとつは毛穴の横にある皮脂腺を発達させ、皮脂膜を作ることによって肌を乾燥から守るという、皮脂腺発達型の脂性肌の毛穴。

もうひとつは皮下の弾性を維持するエラスチンが劣化して肌がたるむことによって出来る加齢型の毛穴。

このふたつの種類があります。

今までも毛穴には多くの「治療法」「対処法」が提案され、存在してきました。薬局や通販などで手に入る毛穴パックや、吸引器などによる美容的アプローチですと、一時的に綺麗に見えるだけで毛穴は開いたままなので、そこに皮脂や汚れがつまるとまた黒ずみの原因となります。

美肌クリニックでも流行したピーリングが治療に使われてきたこともあります。これらは肥厚した角質層を、薬剤やダイヤモンド粉末などを使用して化学的、物理的に排除する治療です。

化学的ピーリングとしては、フルーツ酸、グリコール酸、サリチル酸などの特殊な薬剤を使ったケミカルピーリングがあげられます。

物理的なピーリングとしては粉砕した金属などを吹き付けるクリスタルピーリング。金属のバーに蒸着されたダイヤモンドを皮フに当てて角質を削るダイヤモンドピール。水を使ったジェットピール、シルクピールなどに大きく分類されるでしょうか。マイクロダーマアブレーションもこの物理的なピーリングに含まれます。

ピーリングをすると、肌が平滑になり、角質が削れるため、一見毛穴が良くなったように見えます。ただし、むやみにピーリングばかりをすると、肌の乾燥を増すことにもなり、自然保湿因子(NMF)の低下した肌ですと、皮脂腺の発達を促すことになり、かえって毛穴がひらいてしまいます。

クリニックFでお勧めするのは、まずは乾燥肌を改善させる目的としてレーザーを照射し、いわば「肌の基礎工事」を行い、ある一定の水準まで肌レベルを引き上げた時点でフラクセルやアファームなどフラクショナルレーザーで皮膚を入れ替えるか、もしくはピーリングや、パールなどのレーザーによるリサーフェシングに切り替えるというもの。ホームケアとしてAPPSやフラーレン、セリシンなどが配合された化粧品をお使いいただく場合もあります。レチノイン酸だとかえって毛穴が目立ってしまう人も中にいますから、こちらは肌を見てから決めていきます。

この方が肌の根本的な問題を解消できますから、長い目で見るとリーズナブルですし効果もきっちり出していくことが出来ます。

レーザーの中には皮膚に基礎体力をつけるデバイスとしても非常に優れたものがありますから、毛穴を根本から治療していきたい方にはぜひいらしていただければ、と思っています。

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2007年10月29日 (月)

火傷跡と色素沈着

火傷跡や手術跡、またアトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎による色素沈着で悩まれている方からご相談を受けることがあります。

こうした悩みは友人にも家族にも言えず、保険診療の病院では保険適応外となる場合も多いですから、ひとりでずっと悩みを抱えていることもあるようです。

レーザーはこうした皮膚の状態に効果を出すデバイスとしては非常に有効ですから、ぜひひとりで悩まれている方はメールでもお電話でも気軽にご相談頂ければ、と思います。レーザーだけを使っていくのではなく、症状によってはレチノイン酸などの外用薬と併用して治療を進めていくことで、必ず良くなっていきます。

「鏡を見るのが憂鬱」

という状態は、実は驚くほどストレスや負荷が心身ともにかかるものなのですよ。

クリニックFで、

「メイクしたりおしゃれするのが楽しい! 外に出たり人に会うのが楽しい!」

という状態を作るお手伝いをできたら、と思っています。

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2007年10月28日 (日)

ブライダルエステ? ブライダルレーザー?

「3ヵ月後に結婚式なので、それまでに綺麗にしてほしい」

と言ってクリニックにおいでになる患者さんがいらっしゃいます。

ご本人の場合もあれば、お母様からご連絡いただく場合もあります。

人生一度きりの、女性として最も美しくありたいときのために準備をしておきたい・・・という気持ちは、やはり女心なんでしょうね。

そんなときには僕の方で、挙式当日までのスケジュールを組んで、予算内で最大限の効果が出るようにレーザーを組み合わてメニューを作るようにしています。

クリニックFは、他院と比較しても、多くのレーザー機器を揃えているつもりなので、より多くの選択が出来るというわけです。

ブライダル前に必要な施術は 顔と首周りを含めた

「脱毛」「美白」「リフトアップ(たるみ改善・小顔効果)」「美肌」「痩身」

に尽きると思います。

この中で、「美白」「リフトアップ」「美肌」については完璧なラインアップが揃っていると自負していますが、痩身に関してはレーザーで改善しきれるものではないこと、それから脱毛に関しては顔の産毛処理には適切なものがあるものの、身体の脱毛に対して最適なものはクリニックFに置いていません。

クリニックFをプランニングしたとき、導入したいレーザー候補が山ほどあったのですが、一台の金額が高級外車一台に相当するレーザーをすべて買うわけにはとてもいきませんでした。

実際今も、

「これでポルシェ1台分、これでマセラッティ1台分、これでランボルギーニ1台分・・・。全部でマンション1軒分・・・」

クリニックにずらりと揃ったレーザーを見ると、涙ぐみそうになるときがありますから(笑)。

クリニックFは、レーザーマニアのための、特に顔の施術にフォーカスを当てた美肌、美顔のクリニックにしたかったので、顔に効果のあるものはかなり取り揃えましたが、身体に対して効果を発揮するもので、テーマとも予算とも合わず惜しくも選からもれてしまったレーザーがあります。

Apogee_elite その内のひとつが、「サイノシュア エリート」。顔の産毛処理には向きませんが、腕や脇、足・・・など脱毛に使用するととても効果があるレーザーです。

「ブライダル・エステ」ならぬ「ブライダル・レーザー」を求めてこられる患者さんのカウンセリングをするときは、

「腕や足の脱毛にレーザーの中で最も効果のあるのは、現段階ではエリートです。残念ながらうちにはないんですけど、どういうレーザーかというと・・・」

と、ひととおりご説明させていただき、必要な方にはエリートのあるクリニックを一緒に検索したりしています。

いわゆる、「うぶ毛」の脱毛にはe-max(RF+ダイオードレーザー)やプロウェイブといったクリニックFにある脱毛器で十分対応が可能なのですけれど、濃い毛に対してより良い器械があったらそれをご紹介したいですから。

しかしエリート・・・1ヶ月に一度でいいから貸してもらえないものだろうか?

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2007年10月27日 (土)

フラクショナルレーザー「フラクセル2」と「アファームマルチプレックス」の違い

「肌を入れ替える。若返る。にきび跡に効果がある」

と言われている、フラクショナルレーザーの二雄である、フラクセル2とアファームマルチプレックスの違いについてのご質問をよくいただきます。この二機種を両方とも使用しているクリニックは、おそらく国内ではクリニックFだけだと思いますので、今日はその2機の違いを述べたいと思います。

同じフラクショナルレーザーとしての機能を持っているとしても、両者はさまざまなところが違います。

Fraxeld_2 フラクセル2に使用する波長は1550nm。照射方法はスキャニング方式。肌全体を均一に照射できるところはメリットですが、照射を数パス行うので、色素沈着が起こるリスクは高くなります。

フラクセル1と比較すると、フラクセル2はビームモードが狭く、深く届くようになったのがポイントです。同じパワーで照射すると、赤みも腫れも、フラクセル2の方が少ない。

1回照射するぐらいだと、あまり効果が分からないかもしれません。しかしながら、3回ぐらい施術した後から代わってくる肌の質感は、柔らかくてより自然な仕上がりになります。

Affirm 対してアファームは1440nmさらにアファームマルチプレックスの場合は1440nmに加えて1320nmの二つの波長をフラクショナルに照射します。

照射方法はスタンプ方式。頬に「判子」のような跡が数日残りますし、均等に照射するのにテクニックが必要です。

アファームは元来、フラクセルに比べて浅いところに効果的に熱刺激が加わるように設計されています。

これはマルチプレックスが加わって、より効果が上がりました。照射した直後から肌のリフトアップが見られます。

特に皮膚の浅いところの変化である「首のシワ」には、アファームマルチプレックスが格段の効果を見せます。

にきび跡は、通常、浅い穴ーと深い穴が混在していますので、今まで、どちらかの機器で治療された方は、より効果をあげるためにもう一方の機械の照射をお勧めします。併用療法がもっとも効果的ですね。以前ブログにも書きましたのでよろしかったらご覧ください。

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2007年10月24日 (水)

韓国から届いた光治療器

001 今日、クリニックに新しいIPL(光治療機)がやってきました。機器の名前は「AMT APL23」。 韓国のAMTエンジニアリングという会社の商品です。約二週間、クリニックFで預かって効果判定をしてほしいという依頼を受けました。

IPLという、レーザーではなく、狭い波長の光を使った治療機が開発されたのは1999年のことでした。

「お肌のシミのみを浮き出させて」、

さらに

「施術後、その場でお化粧をして帰宅できるような気軽さ」

が合わさったこの光治療機器は、ルミナスのフォトフェイシャルという機器が発表されたときから、世界的に爆発的に売れました。

RFを合わせたメカニズムをもつオーロラや、IP2Lやライムライトなどの進化版のフォトフェイシャルが日本の市場にも多く出てくるようになりました。

進化型の機種が多く市場に出てくると、機種間の違いがわかりにくくなるのですが、この機器の特徴は 「Multiple Pulse」 というもの。通常一回のみの光照射を、非常に短い時間の間に続けて2-4回連続してマシンガンのように照射するのです。このあたりの回数は調節ができますので、今まで消えにくかったシミを持つ人には朗報かもしれません。

レーザーや光治療器の本場と言えば、以前にも書いたとおりアメリカとイスラエルです。完全にこの二国で市場を独占している、といっても過言ではないかもしれません。

しかしアジアの美容大国=韓国が非常に積極的に進出しようという意思が、特に最近強く感じられます。

韓国の女性はアメリカ人のように美容との付き合い方も密接で、傾向としてもアメリカのようにハイリスク・ハイリターンを求めるところが一部あるようです。そこが日本の女性のニーズと多少異なる部分があるように見受けられます。

日本ではまずリスクが低いことが大切で、リターンも他人から見てすぐにわかるようなリターンではなく、「人知れずいつの間にか綺麗になる」ことが良し、とされるところがあるように感じるのです。だからこそ「美容整形」よりも「プチ整形」、「プチ整形」よりも「レーザー」という潮流が出来つつある。

美容に対する文化の違いがあるのかもしれませんね。

今回も、果たしてこの機械が日本の市場ニーズに合っているものなのか、効果とリスクをどちらも見ながら慎重に見極めていきたいと思います。

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2007年10月20日 (土)

ポラリスとリファームの違い

「しわ」をとり、「たるみを引き上げタイトニング」する治療器としてシネロン社の「ポラリス」と「リファーム」が有名だと思うのですが、この2台いったい何が違うのでしょうか?

まず、2003年発売のポラリスはElaser_beauty昨年よりe-laserWRAという名前に変わりました。elosというシネロン独自の双極RF(バイポーラーのラジオ派)と、910nmのダイオードレーザーをあわせた施術です。

発売当時に、「小顔レーザー」と名づけられ、大変売れていました。顔を引き上げるばかりでなく、バストアップやヒップアップにも使用されてきたのです。

シネロン社は、サンフランシスコ在住の形成外科医マイケル=クーリックに治験を依頼してFDAの認可をとりました。クーリックは先日のサンフランシスコのミーティングでもゴルフをしましたよ。とってもナイスガイです。

Elight_beauty リファームは2006年の発売です。elosに加えて、ダイオードレーザーの代わりに赤外線域のナローバンドの光を利用したのがポイントです。カナダのレーザー美容皮膚科医のムルフォランドが開発に関わりました。

現在はe-lightSTという名前になっています。

ポラリスからリファームに変化して何が進化したか?

僕は3つあると考えています。ひとつ目は痛み。ポラリスのときには、「この痛さに耐えられない」という患者さんも珍しくなかったのですが、リファームの場合、驚くぐらい施術中ほとんど痛みを感じることがありません。

二つ目はポラリスに比べ、リファームは肌のより深いところまで効果が浸透するので、たるみに対する効果が上がったことです。リファームの出現後、ポラリスは「たるみ」から「しわに効果がある」とキャッチフレーズを変えました。

三つ目は即時的な変化です。ポラリスに比べると、リファームは施術直後に治療効果が分かりやすい。リファームはアメリカでもっとも人気のある施術になりつつありますが、ドクターがまず試しに患者さんの右半分を施術して、鏡を見せると、法令線が浅くなり、目が大きくなるといったあまりの効果に驚いて、続けて左半面の施術も受けたいと希望するのだそうです。

レーザーや光治療器の世界では、進化が著しいため、新しい機械がより効果的な機械になるものですが、かといってポラリスに魅力がなくなったわけではありません。二番目の効能に書いたように、シワに対する効果は依然、強いと思います。

ポラリスを導入しているクリニックは少なくなってきましたので、シワに悩んでいる人にはお勧めかもしれませんよ。

ちなみにクリニックFにはポラリスもリファームもあります。(笑)

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2007年10月13日 (土)

パールとサイトンレーザーの違い

1 PEARL(パール)というレーザーが日本デビューして二ヶ月目に入りましたが、これがクリニックFではかなり評判が良いのです。

パールは先日のブログにも書きましたが、米国カルフォルニアのキュテラ社が満を持して開発したスキンリサーフェシングのレーザーです。

スキン(皮膚)・リサーフェシング(再び平らにする)

という言葉通り、特殊な波長のレーザーによって肌の薄皮をピーリングして、肌質をきめやかに、弾力を整える方法なのです。肌の感触的老化に対抗するための機器と言えます。

ひどい毛穴や、ニキビ跡に効果があるばかりではなく、何となく老化したくすんだ肌を撃退できます。

パールが登場する前は、この分野のレーザーの主流といえば、「サイトン」と呼ばれるエルビウムヤグレーザーでした。

先月から

「サイトンとパールの違いはなんですか?」

と患者さん数名から同じ質問を受けたので、ここに簡単にその違いをご紹介したいと思います。

サイトンとパールの最も大きな違いは、波長です。

サイトンは肌を非常に薄く蒸散させる能力と、すぐれたスキャナ機能を併せ持っており、白人の肌には非常に効果的でした。「レーザーの王様」という別名があるぐらいですから、その効果は推して知るべし。

しかしながら、サイトンに使われるエルビウムヤグの波長は血液を凝固させるものではありませんので、施術後に点状出血をしてしまうという弱点がありました。

点状出血をしてしまうと、施術後に色素が皮膚に残ってしまうことがあるのです。

僕がサイトンを購入するのにどうしても躊躇ってしまった理由はここにあります。

反対にパールの波長は肌をリサーフェシングした後に、きっちりと止血ができます。止血が終わりますので、ほぼ4日で肌が剥けて、新しい肌が出てくるのです。殻が剥けたようなかんじでこれは感動しますよ。そして肝心の効果はどうかと言えば、サイトンと遜色ない、場合によってはサイトンよりもより良い効果を得られるのです。

パールの場合、4日間というダウンタイムがあるのですが、僕の患者さんの中には、「DVDをたくさん借りてシリーズものドラマを見たわ」という休暇派や、「お化粧はできたので、普通に会社に出勤した」という、行動派など、その4日間に関してはいろいろな過ごし方があるようです。

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2007年9月25日 (火)

首のシワに効くレーザー

連休の日曜日は大阪のセミナーにスピーカーとしてお声を掛けていただき、日帰りで行ってきました。僕は高いところとか飛行機が好きなので(子供っぽいですかね)、今回も羽田から行ったのですが、大阪はやはり新幹線を使う方が便利かな・・・と思いましたね(苦笑)。

今回はドクター向けのセミナーで、アファームマルチプレックスについて話をしてきました。実はこのレーザー、毛穴の改善やたるみの改善などいくつもの優れた特徴に加え、首のシワに非常に効果的なことが最近わかっています。

首や手、デコルテといった箇所は顔と代謝が異なるため、レーザーがいくら進化しても非常にアプローチが難しいのですが、これは朗報ですよね。

しかし今回もつくづく思ったのですが、僕はやっぱりレーザー(機械)が好きです(笑)。機械の説明をして、その操作を極めることが好きなんですよね。

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2007年9月22日 (土)

レーザーと化粧品の関係

昨日はクリニックFにてレーザー会社と化粧品原料会社、化粧品制作会社の方と僕・・・といった、ちょっと珍しいメンバーで、ある化粧品の素材についての打ち合わせがありました。

一部のレーザーは例外となりますが、レーザーを照射したときに、打つだけで患者さんをお帰しするのか、それともレーザーを打った後特定の原料が入った化粧品を使って、きちんとスキンケアを仕上げてからお帰しするのかで、まったく照射後の効果が異なります。

もちろんこれは日々のスキンケアにも同じことが言えます。決して安価とは言えないレーザー治療を行う上で、その効果を最大限に引き出すためには、照射後のホームケアに使う化粧品をきちんと「選ぶ」ことが必要となるわけです。

今回は、従来よりもさらに高い効果を求めるための化粧品原料についてあれこれとおもしろい話をし、研究の企画を作ることができました。

元々8月のお盆休みでクリニックを閉めた時に、クリニックFの「あるレーザー」を大学の研究室に持ち込み、肌に打ち込んだ時に発生する活性酸素の種類をESR ( electron spin resonance) -Spin trap法という方法で測定する実験をしたのですが、その実験結果が今回上がってきました。

ESR法とは皮下に照射したときに発生するフリーラジカルが、どの種類であるのか直接検出できるシステムです。

もともと化粧品原料の特色や効果を確認するために行った実験でしたが、結果は非常に興味深いものでした。僕たちは5種類のフリーラジカルの測定を行いましたが、その中でも特殊なラジカルだけが上昇したのです。(まだ学会発表前なので内容は秘密です)

この結果は、レーザーが従来提唱されてきた赤外線レーザーによる水の分子運動(熱エネルギー)の増加による組織破壊とは別のメカニズム(活性酸素誘導)により細胞変性を誘導し、肌を作り変えている可能性を示唆するもので、もしかしたら40年間レーザーの効果と考えられていたロックスアンダソンの選択的光融解理論に付随すべき、新しい解釈が新たにできるかもしれません。

この結果は、来年フロリダで行われる米国レーザー学会ASLMSか、パリで行われるヨーロッパ皮膚科学会(EADV)に発表する予定です。

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