化粧品

2007年10月17日 (水)

オバジニューダームシステム

クリニックFは、ありがたいことに遠方から来てくださる患者さんもとても多いクリニックです。

北海道や仙台、四国、博多・・・など、様々な場所から新幹線や、時に飛行機を使って来て下さります。

2~3ヶ月に一度いらしてくださる場合もあれば、

「半年か1年に一度しか行けないのですが、それでも大丈夫ですか?」

というご質問を頂く場合もあります。

遠方ですから、都内在住の方のように毎月来ていただくわけにはいきません。

Obagi  こういうときに役立つアイテムとして処方しているのが、「オバジ ニューダームシステム」です。ご存知の方も多いと思いますが、ロサンジェルス在住の皮膚科医Drゼイン・オバジ氏が開発した、トレチノインとハイドロキノンを合わせて使うホームケア製品。レチノイン酸の力を使って行う「ピーリング」と思っていただければ良いと思いますが、これを使っていただくことで、皮膚の代謝を上げ、活性を促すんですね。

薄いシミならこれだけで消えてしまうこともありますし、比較的深いところにあるシミが浮き出てくることもあります。火傷跡の治療などに使う医師もいるようです。

このシステムを御自宅で普段は使っていただき、クリニックにご来院いただく1週間前に辞めていただくよう指示を出します。そうすると皮膚が活性化された後、安定した状態でレーザーを打てますからレーザー自体の効果も高まりますし、これなら3ヶ月に一度や半年に一度の通院でも、僕が掲げているテーマ「肌質の向上と改善」に向かってシステムを組み結果を出すことができます。また患者さんの金銭的な負担を考えても、場合によってはリーズナブルになる場合があるので、非常に喜ばれています。

「ニューダーム」の弱点は、皮膚の赤み、剥け、むくみ、乾燥などの症状が続くので、初めて使用される方はそのリアクションに動揺されることです。使用中はメイクのノリも悪くなります。不安になってクリニックにお問い合わせを頂くことを想定して、電話やメールでのカウンセリング体制が整っているクリニックでないと、対応も難しいでしょうね。他院での対応に落胆されて当院においでになる患者さんもいますから・・・。

赤い状態を嫌がる患者さんも多くいるので、関東在住の方で毎月クリニックにおいでになる方だとあまり好まれない場合も多いようです。また毛穴にはあまり効果がないようで、むしろ毛穴が目立ってしまうのでは? という懸案もあります。

逆にニューダームが得意としているのは、ニキビやくすみ、ぼんやりとしたシミやソバカス・・・といったところでしょうか? またテクスチャーの変化=いわゆる「感触的老化」には非常に効果があり、ハリやつやが出たり、キメが細かくなったりするようです。

関東在住の患者さんにオススメする場合は、たとえば生理前後、肌が「揺らぐ」時に一時的に使用していただいたり、今の季節のような季節の変わり目に一時的にニキビが出てしまったり、くすんだりするときに御使用いただいたりしています。もちろん都内在住でも

「忙しくて、3ヶ月に一度しかクリニックには来られない!」

という患者さんには、3ヶ月間「逢わない間の処方箋」として、ニューダームをご紹介することもあります。

そして、必ずレーザー照射前1週間は、ご使用をやめていただく。これはどなたにも共通していますね。

クリニックFはレーザーのクリニックでこうした処方はないと思われている方からも最近お問い合わせを頂くのですが、ニューダーム以外にもドクターズコスメなどの取り扱いもありますので、ライフスタイルに合わせたレーザーとの付き合い方をご提案させていただいています。

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2007年7月20日 (金)

真夏のスキンケアについて

最近セミナーなどで「スキンケア」について聞かれることが増えてきました。今日は、夏の時期に気をつけたいスキンケアの方法について少し書いてみたいと思います。

紫外線対策を大前提に、湿気が多い日本の夏で気をつけたいことは、肌への水分補給と抗酸化剤補給をコマメにする、ということに尽きるのではないかと思います。先日株式会社日本トリムの森澤社長と日経新聞に掲載される対談にお声を掛けていただいたときにお話したのですが、老化とは何か?ということを考えたとき、「老化とは水分が枯れていくことである」と言うことができます。

人間の体の60%が水分であるということは周知の事実ですがこれは成人のときに限ったことであり、生まれたての赤ちゃんのときにはおよそ80%あった水分が歳をとるごとに「枯れて」いき、老人になったときには40%まで減少します。赤ちゃんの肌と老人の肌の一番の違いは水分量である、とも言えるわけです。

水は体の中で作り出すことができませんから、安全で良質な水を摂取すること、肌にも化粧水などで補っていくことが非常に重要となります。

ただ肌に関してのみ言うと、夏と冬とでは摂取するときに気をつけることが異なります。

夏の場合、自分で認識する以上に肌は汗をかきます。汗をかくとどうなるか?と言うと、肌の上に汗=塩(正確にはナトリウムだけではない様々な体内ミネラル)水が湧き出し、水の部分は時と共に蒸発しますが塩分だけは肌に残ってしまいます。

夏になるとよく「脂とり紙」を使って顔を押さえている女性を見かけますが、これはまったく肌自体を労わることにはなりません。注意を払うべきはこの「塩」であり、化粧水などで肌に水分を補う前に必ずこの塩をとることが重要となります。塩が残っている状態ではいくら良質の「水」を肌の中に送り込もうとしても限界があるのです。

また、いわゆる「塩焼け」というんでしょうか、肌の上に塩分が残っている状態で日焼けをしてしまうとダメージもより深刻になります。

「整肌」という言葉がありますが、夏はなにかを肌に与える前に、汚れだけでなく塩分にも気をつけながら肌を整えることに留意してください。

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2007年6月22日 (金)

ライセンスの問題

  Licence                                                                                                                 今回スタンフォードで様々な話を聞いた中で、ライセンスの問題が非常に興味深かったので、お話しましょう。それは、スタンフォードで開発された特許や製品はすべてスタンフォードに帰属し、それを使用するためには、スタンフォード大学近くのライセシングセンターに行って話をしなければならないと言うのです。

アメリカの大学では、このようなしきたりが一般的なのだということです。そういえばハーバード大学に留学した同期がいるのですが、彼も大学ですごい発明をしたのに、すべて大学の権利としてとられてしまったと言っていましたっけ。

Licencef でも、そんな環境の中でも新しい美白剤の開発に関する話は順調に進みそうなかんじで、このまま行けば来年には全く新しい化粧品がデビューできる・・・かな? ひとつの化粧品を日本でデビューさせるには、ライセンスの問題だけでなく様々な苦労がつきものですからまだ楽観はできませんが、取り扱いができるのが確実に見えてきたらまたこのブログでアップするようにします。

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2006年11月21日 (火)

ACIES モイスチャージェル

ここ一年余り、開発を続けてきたジェルがようやく完成しました。その名も『ACIES スキンコンディショニング・モイスチャー・ジェル』 

Photo_12 このACIESというブランドで作る化粧品は、クリニックにおける皮膚レーザー治療後に処方される製品として設計しました。

化粧品の効果として想定される、5つの効果に対して、それぞれ最も適した素材を入れることにしたのです。

保湿効果の保護(PROTECT) として、蚕の繭より抽出した 黄色セリシン

コラーゲンを作る線維芽細胞の活性(VITALIZE) として ハトムギエキス

ヒアルロン酸の産生(PRODUCE) として カンゾウ根エキス

活性酸素の排出(DETOXICATE) として オリーブ葉エキス

皮膚劣化の抑制(INHIBIT) として  ヘマトコッカスプルビアリス油(アスタキサンチン) 

を使用したわけです。

このように化粧品の効能をコンパートメントに分けると、よりすぐれた原材料が生まれた場合に、その原料のみを入れ替えればよいと言うことになるのです。

8400円で販売しています。お問い合わせください。

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2006年8月 1日 (火)

25ansに載せて頂きました。

Fi1095_0e
25ansに載せていただいました。


今回はナノラディエンスクリームについてです。


このクリームはフラーレンとAPPSを高濃度に配合した高機能性を持ついわゆる ”パワーコスメ” であるとともに、高級クリームの使用感の二つをあわせ持つ、究極のクリームなのです。


フラーレンは三菱商事で販売されている、グラファイト(黒鉛)・ダイヤモンドに次ぐ第三の炭素の総称です。フラーレンを構成する原子は黒鉛中の炭素と同じ種類ですが、60個以上の炭素原子が強く結合して球状あるいは、チューブ状に閉じたネットワーク構造を形成しています。フラーレンの代表選手であるC60はちょうどサッカーボールと同じ形をした球形分子で、直径は約0.7ナノメートル(1ナノは10億分の1メートル)です。

1985年にクロトー博士により発見され、その功績はノーベル賞になりました。この物質は構造上、活性酸素を限りなく吸収できます。化粧品に入れると表皮内にとどまり、しみの元となる活性酸素を除去し続けてくれるのです。


APPS(アプレシエ)は、2004年11月に昭和電工より発売された、シワに効く可能性のある高浸透型ビタミンCです。肌の真皮にあるコラーゲンの生成にはビタミンCが必要です。しかしながら、かつてのビタミンCでは、浸透性が悪く真皮まで到達しませんでした。さらにビタミンCは構造上、活性酸素二つにより破壊されてしまいます。本来シワに効くべき、肌の真皮まで届く前に、大切なビタミンCが破壊されてしまっていたのです。


この二つの薬剤を高濃度に配合することで、いわゆるシワに効く可能性のあるクリームを作ることが出来ました。そして、通常、高機能性のクリームは使用感が悪いことが多いのですが、大手化粧品会社の開発スタッフとともにチームを組み、使用感を重厚にしたクリームが去年完成しました。

僕は医者なので、どんな成分とどんな成分を組み合わせたらおもしろいかを考えるのは好きなのですが、化粧品はそれだけではできません。微妙なテクスチャー、香り、細かい補助成分・・・など、「化粧品のエキスパート」がいないと出来ないのですね。チームワークなのです。


開業以来クリニックFで販売していますが、実は、今までにこのクリームをOEMさせて欲しいと6社から依頼されました(すべてお断りしていますが)。手前味噌ですがけっこう評判よいのですよ。

秋には、また別の化粧品がデビューする予定ですので、楽しみにしていてください。

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2005年4月 6日 (水)

ダラス ハナイシュル メディカルスパ訪問

オーランドの学会の帰りにダラスのハナイシュル化粧品の本社に立ち寄ってきました。

Fi267_0e ハナの化粧品をプロデュースしているミョンさんは、ハリウッドスターに信者を持つ、カリスマエステティシャンです。

Fi267_1e 部屋の奥にいくつか写真がありましたが、顧客の写真の中には、ほら、見たことのある写真も多いですね。

Fi267_2e_2 彼女がこのダラスの別の場所に、新しいメディカルスパを作ったので、その見学に行ったのです。美しい絵とリラックスできる空間の作り方、多彩な色を使っても上品さを保つというデザインが、とても参考になりました。いくつか写真をご紹介します。

Fi267_3e どことなく東洋を思わせるインテリアです。ここでホットハチミツ茶をいただきました。


Fi267_4e 特に顔面形成外科の世界では一流紙に論文が掲載されています。

メディカルスパと同じデザイナーを使用したそうです。

でも、飾ってある絵はすべて彼が描いたのだとか。多才な、とても器用な人でした。

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